いざ、高町家へ
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の子、なのはとお父さんから聞いてた印象と違うんだけど!?》
美由希さんから戸惑いの心の声が聞こえてくる、そして、それに比例するかのように顔も戸惑いに変る。バニングスさんの時もそうだが、こういう所は最低だよな、俺……
「あ、えっと、大丈夫だから、ね?
神田君もなのはもこのフェレットの事が心配だったんでしょ?
だったら怒らないから、ね? だから泣かないの、男の子でしょ?」
《え、えっと……取り合えず、これで合ってるのかな?》
「……グス、は、はい」
俺は嘘で汚れた涙を流し、姿勢を戻した状態で美由希さんの言葉に頷く
そして、差し出した両手を自分の顔に近づけ、スクライアが乗っていない右手でゴシゴシと目を拭く、この際俺はスクライアに一言、言葉を掛ける。
「(高町さんが起きたら、裏合わせるように言っとけ)」
「きゅ!? (は、はい、分かりました)」
スクライアは突然の事に反応できず、思わずフェレット語を話したが直に小声で承諾した。これで高町さんの意見と俺が今日言った嘘が一致する、まさに嘘で塗り固めた嘘である
「お、泣き止んだか、偉いぞ〜! さっすが男の子」
《私に弟が出来たらこんな感じなのかな?……ちょっと良いかも》
そう言って美由希さんは高町さんを抱っこしてる両手の内、右手を俺の頭の上に乗せ、わしゃわしゃと撫でる。そんな彼女の行為と思考に俺の胸がチクチクと痛み出す……美由希さん、騙してごめんなさい。
「それじゃあ、私は一旦なのはを部屋に運んでくるから待っててね? それと……
そのフェレットがなのはが預かる事になっている子でしょ? その子も運んでおくね」
《取り合えず、お父さんとお母さんに事情を説明して……それから神田君を家まで送って行こっと》
「……あ、はい」
あぁ、俺はなんて事をしてしまったのだろう……
こんなにも心がピュアな人を騙してしまった……もう神様に出会うことは出来ないかもしれんな…。そんな事を考えながら家の中まで去っていく美由希さんの背中を俺はずっと見ていた。
そして、美由希さんが家の中に消えていった刹那、背後から気配を感じると共に一本の小太刀が俺の右首に突きつけられる……まぁ、話をし易くする為に背後を取らせのだが。
「怪我をしたくなければ動かないでくれ……君に質問がある。出来る限り正直に答えてくれ」
《なのはと同い年の少年にこんな手は使いたくはないのが……》
「あーはい、どうぞ?」
今俺の背後に立っているのいるのは恭也さんだ
どうやら美由希さんが家に入って行くの見計らって来たようだ。
「……君となのはが今まで何をしていたのか話してくれ……嘘、偽りなくだ」
《さっきの美由希との会話はどうにも不自然だ……最初は『この子が悪いのか』と
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