TURN69 遅かった復帰その三
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立場というものがある、宇垣はそこまで考えているのだ。
「だからと思うが。陸相もな」
「私もですか」
話は山下にも及ぶ。山下もここで微妙な顔になる。
「そろそろどうだ」
「私はまことの日本男児でなければ」
山下は自分の理想を語りはじめた。
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