暁 〜小説投稿サイト〜
リリカルなのは〜優しき狂王〜
第三十五話〜R2・ゼロレクイエム〜
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間涙を流した。



 それから数日後、世界の今後を左右する最大規模の戦いが始まろうとしていた。
 その舞台は日本の富士周辺。そこにはライが率いるブリタニア軍、シュナイゼルが所有する空中要塞ダモクレスと黒の騎士団を筆頭とする超合集国部隊の連合軍の2つの戦力に分かれていた。
 この戦いでこの世界の命運が決まる。その場にいる誰もが、そして六課のメンバーもそれを確信していた。



 そして先端は開かれる。ブリタニア軍はライとスザクの2人が敵を圧倒し、更にはルルーシュの指揮により戦局も有利に運ぶ。
 超合集国側も黒の騎士団を筆頭に善戦するが、この世界での最強の一角とも言えるライが少数規模の戦力で彼らを抑え、その善戦も長くは続かなかった。この大規模な戦闘の全体指揮をとる能力はライよりもルルーシュの方が上である。しかし、中隊や小隊規模の指揮ならばライはルルーシュに負けない能力を持っている。だからこそ、ライは黒の騎士団を抑えきることに成功していた。
 ブリタニア軍の攻撃が激化してきた頃、ダモクレスにいるシュナイゼルはフレイヤ弾頭の使用を決める。そしてその発射装置はナナリーが所持し、その引き金は彼女が引いていた。
 戦場にフレイヤの光が瞬く。その光が生まれ消える度に多くの命が消えていく。その光景を見ていたはやては恐怖を覚える。なぜなら、規模だけで言えば同じことを自分ができてしまうことに気付いたからだ。もちろん、リミッターを外さなければできないことではあるのだが、それでも非殺傷設定さえ解除してしまえば、自分はこれと同じことが出来ると一度考えてしまうと自分の持つ力の大きさに恐怖した。
 状況は進む。フレイヤの存在で既に戦略が意味をなさない戦場でライ、ルルーシュ、スザクは勝利のために行動する。
 そして起死回生の一手としてルルーシュはある兵器を使用する。それはフレイヤを無効化する兵器、フレイヤエリミネーターであった。それの使用には約19秒の間に環境データを打ち込み、フレイヤの発動後コンマ04秒の間にそのフレイヤエリミネーターを打ち出されたフレイヤに打ち込まなければならないという、普通に考えれば不可能なものであった。
 だが、ルルーシュとスザクはそれを見事に成し遂げ、その一瞬の隙を突きライとルルーシュとスザクはダモクレス内部に突入する。
 そのダモクレス内部で、スザクはカレンとの、ルルーシュはシュナイゼルとの決着を付けることになる。
 スザクとカレンの一騎打ち。それはこれまで見てきたナイトメアの戦闘の最高峰の戦い。遠目からは光の線にしか見えないような攻防。そして一撃一撃が必殺といっても過言ではない攻撃をお互いに捌き、交わし、さらに打ち込む。それを幾度も繰り返す。そして最後に生き残ったのはカレンであった。紅蓮はボロボロになりながらもパイロットであ
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