第三十五話〜R2・ゼロレクイエム〜
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分がルルーシュとライに感謝していること
ルルーシュやギアスの存在が自分を混乱させたこと
今、自分の知らないところでライたちが何をしようとしているのか知りたいという本音
それらを包み隠さずカレンは沈黙を続けるライに語った。そして最後にライに振り返り彼女は言い放つ。
「ライ、貴方は私をどう思っているの?」
「……」
その質問にライは沈黙をもって答えた。カレンは一瞬その反応に悲しみの表情を見せるがライの顔を優しく掴むと自分の顔を近づけ唇を合わせた。
数秒間の口づけ。それを終えるとカレンは弱々しく呟く。
「ライ、私はあなたのことが好きだった………」
その言葉を言い終えるとカレンは案内役としての表情に戻り、歩みを進める。その彼女の背中を見ながらライは彼女に聞こえないように呟いた。
「カレン、さよなら……」
その後、予定通り会議は開かれることになった。始めは大人しい様子のライであったが、超合集国側の要求としてブリタニアの発言権の条件を出した瞬間、ライは誰もが予想しなかった行動をとる。ライはある人物に通信で指示を出す。その人物とはスザクであった。
指示を受けた彼はそのまま会談の会場にランスロットで突入してくる。そしてライを守るようにその場で武装を構える。それをどこか満足そうに見ているライが言葉を発する。
「ブリタニアが超合集国に参加する際、発言権は通常の国と同じ扱いにしてもらおう」
この会談で問題になっていたのは、ブリタニアが超合集国に参加するとブリタニアの議員が超合衆国の政治に参加する議員の過半数を超えてしまう為、実質的にブリタニアの支配になってしまうということであった。
そして今現在、脅しにも似たやり口でそれを合法化しようとするライにその場にいた人々はライに恐怖を覚えた。
六課のメンバーはそんなライに失望と悲しみを感じる。これまでのライの姿を見て来て、彼らの中ではライを疑う感情がほぼ無くなっていた。そんな時にこの光景を見てしまった為、その落胆も大きなものであった。特にライに疑念を抱いて人たちはその感情が強く、最初の頃よりも、ライに対する嫌悪感が増していた。
ライの思惑通りに会議が終わりを迎える思われたとき、ある情報がライの元に届けられる。それは帝都ペンドラゴンの消失。その原因はシュナイゼルが回収したフレイヤ弾頭であった。
うやむやになった会談をあとにしたライは通信でシュナイゼルと対峙する。シュナイゼルはフレイヤ弾頭を脅しにライに降伏を迫る。しかしライはそれを拒み問いかける。
「ならば、誰がブリタニアを統治する?私が相応しくないと言うのなら、自らの方が相応しいと?」
『違うね、間違っているよ。君のように狂った行動をとる狂王でも僕のよう
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