第三十五話〜R2・ゼロレクイエム〜
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けられ、思考エレベーターの破壊という結果をもたらした。それに愕然とするシャルルとマリアンヌは更にCの世界に飲み込まれるよう体が崩れていく。2人はそこで、自分達の計画に賛同していたはずのC.C.は影響を受けていないことに気がつき疑問を覚える。その彼らの心底不思議そうな表情が癪に障ったのかライが2人に言い放つ。
「自分達の想いしか優先できず、そして自分が好きなだけの貴様たちと彼女を一緒にするな」
「違うわ、私たちはルルーシュやナナリーのことだって――」
マリアンヌが言葉を続けようとしたがそれを遮るようにルルーシュは問いかける。
「お前たちは知っているのか、ナナリーの笑顔の意味を?」
「笑顔?」
「ナナリーは目も見えず、歩くこともできない。だからこそ、世界には自分ひとりではできないことがあると知っていたんだ。そんな彼女の笑顔はせめてもの他人に対する感謝の気持ちなんだ。」
「そのようなまやかしこそ――」
「それを嘘だとは言わせない!言わせてなるものか!」
「他人を好きになれず、自分の描いた理想しか愛せない貴様たちにはわからない」
ライの最後の言葉を聞き、2人は消滅する。残された4人の内C.C.が問いかける。
「これからどうするんだ?」
その問いかけの答えは一ヶ月後に示されることになる。
一ヶ月後、全世界に向けてある発表がブリタニア帝国の帝都から発せられる。それは皇帝陛下からの発表ということで、その場にはシャルル・ジ・ブリタニアが現れると誰もが予測していた。しかしそこに現れたのは2人の学生服を纏った少年。ライとルルーシュであった。そして全世界に向けライは宣言する。
「第98代シャルル・ジ・ブリタニアは私が殺した。よって次の第99代ブリタニア皇帝は私、ライ・ズィ・ブリタニアが受け継ぐ!」
その放送を見ていた世界の人々は困惑する。一度ブリタニアの皇族が2人を捉えようと兵士が動き出すが、その兵士を新たにその場に現れたスザクがなぎ倒す。そしてその後、スザクはラウンズを超えるラウンズとしてナイトオブゼロの称号を与え、ルルーシュには宰相の地位を与えたことを公言した。
最後に、ルルーシュがギアスを使い言い放つ。
「我らを認めよ!」
その一言で大国であるブリタニア帝国は十代の少年3人のものとなった。
そのいきなりの展開に六課メンバーは唖然とする。自分達と特に年齢の変わらない3人の少年が世界の三分の一を所有する大国を手に入れたのだから。そして現時点で彼女たちはまだ、ライ達の本心を知らなかった。
ライが皇帝になってから、ブリタニアは大きく変えられていく。ナンバーズの解放、貴族制度の廃止、財閥の解体等。これまでのブリタニアのあり方を全て否定するよ
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