第三十五話〜R2・ゼロレクイエム〜
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がああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!」
その雄叫びのような苦しみ方に動揺したルルーシュはシャルルに叫ぶ。
「一体何をした!?」
ルルーシュの言葉に答えたのはC.C.であった。
「ライはある意味最もCの世界に接続されていた人間だ。だから、この中で一番この世界の影響を受けているんだろう…」
「ッ!つまり、ライは今集合無意識の中に存在する無限とも言える意識が流れ込んでいるということか!」
C.C.の説明に納得したルルーシュは一歩前に踏み出しシャルル達を否定した。その求める世界を否定する、と。その際、スザクは小声でルルーシュに問う。
「ルルーシュ、君はどうして世界を変えようとした?」
「くだらないことを聞くな。俺はナナリーのために――」
「ナナリーを言い訳に使うのか?」
「ッ……そうだな、俺は俺が守りたいと思うすべてのもののために戦ってきた」
その言葉はルルーシュの決意の現れでもあった。誰かの為に行動を起こす。それは確かに美しく聞こえるかもしれない。だが、結局は誰かの為にした行動というのは、その想っている相手にも自分と同じものを背負わせるということなのだから。
それを理解したルルーシュはある意味過去の自分と決別したのだ。自分が望んだ世界を作るために行動を起こしてきた、と。
故にルルーシュは自分の求める世界のためにシャルル達の求めた世界を否定した。自分達にとっての幸せだった昨日を求めることは、明日という未来を、新たなる幸福を求めるための歩みを止めることになるのだと。そして、既に思考エレベーターが接続されている為、ルルーシュには何もできないと思っていたシャルルの余裕も崩れることになる。
『ギアス』
呪いにも似たその力がこの場ではある意味この世界での希望に変わった。
「時の歩みを止めないでくれ!!」
ルルーシュは叫ぶ。そんなルルーシュを止めようとマリアンヌが動こうとするが、そんな彼女をスザクが止める。
「こんなことはユフィも望んではいなかった!」
「貴方にはユーフェミアに会わせてあげようと思っているのに!」
「それを押しつけと言うんだ!!」
スザクもまた、シャルル達の願いを否定する。
そして今も痛み続ける頭に顔を顰めながらライも叫ぶ。
「貴様達の求める世界は確かに幸せがあるのかもしれない。だが、幸せだけでは人は生きることはできない。その場に立ち止まり、先を見なくなった臆病者が押し付けるような理想という名の独り善がりを語るな」
ライはそれだけ言うとルルーシュと同じくギアスを使う。それはルルーシュと同じ願い。
「集合無意識よ!僕たちは明日を望む!」
ライとルルーシュのギアスは聞き届
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