第三十五話〜R2・ゼロレクイエム〜
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るカレンだけは守りきり、そしてランスロットは大破し爆散する。
ルルーシュはシュナイゼルの思考を読み、録画した映像を流し、シュナイゼルがそれに気を取られている間に彼にギアスをかける。その内容は「ゼロに仕えろ」というものであった。
それを見ていた機動六課のメンバーはもう幾度目になるのかわからないほどの驚きをみせる。今の自分たちには絶対にできない方法をやってのけるルルーシュと、自分たちでは及びもつかないであろうドッグファイトを繰り広げるスザクとカレン。そして六課メンバーはその3人に追随できる能力を持つライを遠くに感じた。
その頃、ライはナナリーの元に訪れていた。そして対面した彼女は光を取り戻しその水色の瞳に力強い意志を宿し、ライを正面から見つめる。そしてその手にはフレイヤの発射装置であるダモクレスの鍵があった。
「…このダモクレスの鍵が目的ですか?ブリタニア皇帝…いえ、狂王、ライ・ズィ・ブリタニア」
「それが分かっているのなら、それをこちらに渡してもらおう。それは貴方には必要のない物だ」
光を取り戻したナナリーの瞳に冷たい瞳を宿した皇帝としてのライを写す。ライはナナリーが光を取り戻していたことに若干動揺するがそれもすぐになりを潜めていた。
「あなたはこの世界をどのように導くおつもりですか?」
「それは貴方の考えている予想通りだろう……」
「なら、貴方は他人を利用し世界を縛るおつもりですか?…お兄様やスザクさんのように」
ナナリーはこんな状況でも自分の兄や親友のことを信じていた。そして彼女はライがあの2人を自分のために利用しているのだと考えていた。
「私はお兄様やスザクさん達と平和に暮らせれば、それで幸せでした。しかし、お兄様がゼロとして立ち上がり、戦いを起こしてしまいました。そしてそのまま戦い続けていれば、今この場にいたのは貴方ではなくお兄様でしたでしょう。」
「なにが言いたい?」
「貴方はお兄様と同じくギアスを持っているのではないですか?」
「……」
「そして、その力でお兄様達を欺き、今の地位を手に入れた」
「そうだとしたら?」
「私は貴方を許すことができない。その行為は卑劣なのです。人の心を捻じ曲げ、尊厳を踏みにじるギアスは」
「ならその力を行使したルルーシュはどうなる?」
「お兄様の罪は私が背負います」
「……」
「そして、このダモクレスを憎しみの象徴とするのです」
「憎しみをここに集めるのです。皆で明日を迎えるために」
ナナリーは自分の本心を語る。そこには今までの彼女とは違い、全てを背負い切る覚悟があった。ナナリーの考えと覚悟を確認したライはギアスを使う。
「ライ・ズィ・ブリタニアが命じる。ダモクレスの鍵を渡せ!」
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