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貰った特典、死亡フラグ
13話:平穏は波乱の幕開け
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なかった。ダレンは頭が混乱しているうちに忘れてしまっていた。そして、導き出される答えはただ一つ。

「や、や、や」

「ちょっ、マリ落ち着け!」

「ダレンのヘンタイッ!!!!」

 ダレンは体が一瞬にして宙に浮くのを感じた。そして、思いきりベッドに叩きつけられていた。

「ダレンのエッチ、スケベ、何でこんな時にっ!?」

「いや、わかりません」

 何か着るものはないかと探したマリだが、そんなものは無かったので、ベッドのシーツで妥協した。それを体に巻いたマリは、顔を赤くしてうつむいてしまった。

「…………でも、こんなこと前にもあったよね」

「あー、うん。あの時も背負い投げされたっけ」

「ところで……その女の子は誰?」

 マリが指差すのはダレンの隣にいるステラ。

「あぁ、ステラって言ってフッケ……」

 この時、ダレンはまた思考が停止してしまった。まず、自分が犯罪者集団にいることを、今まで自分の行ってきた数々の殺戮をどう説明すればいいのか。

 そして、マリにとっての敵であるサイファーとの関係を。

 平穏とは所詮一時であり、すぐに波乱へと誘われる。
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