第4章:モンバーバラの姉妹は狼と行く
第15話:いざエスケ−プッス!
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ですな! 我々としてはそこら辺も調べ、勇者様の足取りを追わねばなるまい!」
「ああそうですか……頑張って」
私この男苦手……お堅そうなのよねぇ……
男が堅いのは一部だけで良いのに?
「あ、ヤベェ……あのウソを真に受けたままだったわ……」
ヒゲ戦士の熱い闘志に、小声で何かを言うマリーちゃん。
何やら後ろ暗い事があるらしい(笑)
詳しくは解らないけど、何か面白そうだし一緒について行こうかな?
新天地で素敵な彼氏が見つかるまでの間、マリーちゃん達と一緒に冒険してみようかな?
本当は武術大会で優勝し、興味ないけど姫と結婚して王位を継いだら、マッチョメンを集めたハーレムを築く予定だったの。
だけど筋肉姫(あとセコンドのターバン男)の所為で夢が叶えられなかったし、この土地で冒険しながら一生の伴侶を捜すのも良いかもしれないわよね!
うん。マリーちゃんと一緒にいると楽しいし、取り敢えず一緒に行こ〜うっと!
ビビアンSIDE END
(エンドール行きの船上)
ウルフSIDE
俺は目を覚ます。
まだ腹部に痛みを残したままだが……
ゆっくり目を開け周囲を確認する。
「……!?」
思わず叫びそうになる……俺の隣では裸のマーニャさんが寝息を立ているではないか!?
腹部の激痛のお陰で、間一髪大声を上げずに済んだが……
慎重に起きあがりベッドから抜け出して腹部を確認する。
どうやら骨は元の位置に戻った様だ。
どのくらい気を失っていたのだろう?
最低3日は経つだろうな。
俺は内臓の損傷を直す為、自分の腹部にベホマをかけた。
よし! これで主導権を握る事が出来る。
裸のマーニャさんが隣で寝ていただけで大声を上げて驚いていては、今後の主導権を握れないからね。
青臭い頃のティミーさんを見ていれば良く分かる。
フッとベッド脇の床に目をやると、ミネアさんが毛布にくるまり眠っている。
これはどういう状況だ?
ベッドで寝るのはマッパの姉……愛しの妹は床で寝る。
月明かり差し込む船室で、俺は交互に姉妹を眺めて考える。
「ん……お目覚めですかウルフさん?」
すると目を覚ましたミネアさんが、気遣う様な視線で話しかけてくる。
やはり床では熟睡は出来ないのだろう……
「ご心配お掛けしました。俺はもう大丈夫なんですけど……この状況が飲み込めなくて」
俺は怪我していた部位を両手で軽く叩き、自らの魔法で完治させた事をアピールして、お二人の位置関係を尋ねてみる。
「あ、ご説明しますと……ウルフさんの作戦のお陰で、私達は無事船に「いえ……キングレオ領から逃げ出せた事は推測出来るんですが……ミネアさんが床で寝ていて、マーニャさんが俺の隣で裸な事が意味不明なんです」
だが真面目な性格のミ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ