暁 〜小説投稿サイト〜
DQ4 導かれちゃった者達…(リュカ伝その3)
第4章:モンバーバラの姉妹は狼と行く
第14話:秘策発動ッス!
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(キングレオ城−牢屋)

「ワシは…キングレオ。この国を治めていた国王じゃった男だ」
閉じこめられた牢屋の先人の言葉に、唖然と固まる一同。
何故に元国王が投獄されているのか……

「さっき化け物に成り代わったヤツが『自分はキングレオだ』って言ってたわよ! アイツとはどんな関係なの!?」
みんなを助ける為、涙を飲んで降伏を決めたマーニャが身を乗り出して老人に尋ねる。

「あれは……ワシの息子じゃ……」
この一言から始まった老人の告白……
それはキングレオ王国を混乱させ、進化の秘宝を実験する魔族の策略だった。

マーニャとミネアの父…エドガンが偶然にも進化の秘宝を発見した事が全ての始まり……
その恐ろしさに気付いたエドガンは、誰にも気付かれぬ内に闇へ葬ろうと考えたのだが、魔族の王デスピサロに気付かれてしまう。

デスピサロに唆された二番弟子のバルザックは、進化の秘宝を奪い(かね)てより魔族に従属していたキングレオ王子の下に迎合する。
そして数々の人体実験を繰り返し、ある程度の成果を得たところで自分達を進化させ化け物へとパワーアップを謀る。

それに気付いた元キングレオ王は、王子の暴走を停めるべく兵士を伴い武力制圧に出たのだが……
パワーアップしたキングレオ王子とバルザックの前に、敢えなく返り討ちにあいこの牢屋へと投獄されたという……

王子は進化の秘宝の完成度を上げる為、バルザックに王位を任せ各地から呼び集めた女性達を使い、人体実験を繰り返し続けた。
そこに現れたのがマーニャとミネアの姉妹と、二人を助けるウルフとオーリンだった。

進化の秘宝を使ったのに、人間如きに敗れたバルザックは、再度の進化をする為に更なる実験を続けるだろう……
そしてその矛先は、彼女等に向けられる事間違いない。



(キングレオ城−牢屋)
ウルフSIDE

「お若いの……こ、これを……」
キングレオ王国に纏わる現状を話し終えた元国王は、懐から小さな紙を取り出し俺に手渡そうと腕を伸ばす。
まだまともに動けない俺を見たミネアさんが、俺の代わりに紙を受け取り手渡してくれた。

「こ、これは……?」
「それはハバリアから出る船の乗船券じゃ……最近では海もモンスターの所為で荒れ、出港する船の数も激減しておる。何とかこの牢屋から逃げ出し、船に乗ってエンドールへ行けば、この国の者には追って行けないじゃろう……」

「だ、だがなジイさん……此処から抜け出す事が出来るのか? それが出来なければ、こんな紙切れは意味無いだろう!」
何時の間にか意識を取り戻したオーリンが、折角行為でくれた乗船券にケチを付ける。

「お前は黙ってろ! お前が後先考えず変なアイテムを使うから、俺達はこんな所に閉じこめられてるんだぞ! しかも
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