暁 〜小説投稿サイト〜
DQ4 導かれちゃった者達…(リュカ伝その3)
第4章:モンバーバラの姉妹は狼と行く
第14話:秘策発動ッス!
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
俺を動けなくしたのはお前だと言う事を忘れるな!」
「う…ぐっ……」
俺の怒りが籠もった台詞に、何も言えなくなる筋肉馬鹿。

「でもウルフ……此処から抜け出すのは大変そうよ! 何か考えがあるの?」
「分からないけど……やるしかない!」
正直あまり奨められない作戦だが、取り敢えずはやるしかないだろう……
兎も角外に出られれば、俺のルーラで逃げ出せるのだから……

「オーリン……骨は折れてないか?」
「オレ様はそんなヤワに出来ていない! お前と一緒にするな!」
ムカツク奴だ……ぶっちゃけどこか折れてたほうが俺としては鬱憤を晴らせたのに!

「ベホマ」
淡い光がオーリンを包む。
何で俺がコイツを回復せねばならないんだ!?

「お、おい……一体どういう事だよ!?」
「さ、作戦を説明するから黙って聞け! これから俺のベギラゴンで、この牢屋の鉄格子を溶かし脱出する。俺はアバラが折れているうえ、内蔵の損傷が激しく立ち上がり歩く事が出来ない……ベギラゴンを唱えたら、激痛で気絶するかもしれない」

「けっ…情けない男だな!」
「黙ってなさいよオーリン! アンタがウルフを殴ったんでしょ! アンタだけは言っちゃいけない台詞よ!」
「うっ……くそっ!」

マーニャさんに叱られふて腐れる筋肉馬鹿。
この状況を無事切り抜けても、マーニャさんとの仲は絶望的だな。
まぁ最初から眼中になかったみたいだけどね(笑)……あぁ笑うと痛い。

「続きを話すぞ……鉄格子が溶け逃げ出せる様になったら、俺を担いで此処を出て行こう。陛下……貴方はどうされますか? 我々と共にエンドールへ逃げ出しますか?」
「……気付いたか若いの。ワシが逃げ出す気のない事に」
やはりそうか……彼は自らの不甲斐なさを贖罪する為、この場に残って死のうとしている……

「俺が元気でしたら、引きずってでも貴方をお連れするのですけどね……」
悲しい声で呟き俺は姉妹に目で訴える……“陛下を連れ出してはいけない”と……
優しい二人は涙を流して了承する…ただ黙って頷くだけだが。

「おいウルフ……俺達がお前を連れて行くとは限らないぞ! 俺の所為かもしれないが、歩けないお前は足手纏いだ! 一人でも逃げ出せる確率を上げる為に、置いて行くという選択肢もあると思うがな!」
そんな選択肢を考えているのはお前だけだろう。

「だからお前は馬鹿なんだ! 俺はルーラを唱えられるんだぞ……10人程度なら一度に移動させる事が出来るルーラを唱えられるんだぞ! 何とか外に出れば、ルーラを使って即座にハバリアまで逃げられるんだ! この方法が一番生き延びる確率が高いと思うがね!? お前には他に作戦があるのかよ馬鹿!」

「こ、この野郎……言わせておけば……」
ナワナワと身体を震わせて立ち上
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ