暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
世界樹へ〜
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「ははは・・・」


直葉を宥めるのに大分時間がかかり・・・今度デザートを奢ることで許してもらった。・・・それこそ太るんじゃないかと思うが・・・ま、いいや。結構直葉のデザート食べてる時の顔も見物だし。・・・さてさて、そして翌日になって約束の時間に再度ログインする。


「・・・ふぅ」

何となく髪と耳を触る。・・・うん、慣れた。まあ、この世界での身体だし、愛着を持たないとね。あの世界と同じで俺も一領民な訳だし。

「・・・と、来たか」

キリトが実体化し、リーファも店に入ってくる。

「よっ、コウハ。リーファも早いね」

「ううん、さっき来たとこ。ちょっと買い物してたの」

「あ、そうか。俺も色々準備しないとな」

「まず装備だよね・・・」

俺は武器はいいとしてまず防具だ。

「そうだね。キミたち、お金ある?なければ貸しておくけど」

キリトがメニューを開き・・・固まった。


「・・・このユルドっていう単位がそう?」

「そうだよー。・・・ない?」

「い、いや、ある。結構ある」

「・・・?・・・!?」

俺も気になって自分のを見たら・・・なんかもう、やばいくらい桁が並んでた。・・・え?これもSAOから引き継いでんの?もう強くてニューゲームってレベルじゃないぞ?


「・・・と、亞莎、いるか?」

声をかけると、胸ポケットから亞莎が顔を出す。

「・・・おはようございます、コウハさん」

「うん、おはよう。・・・もう昼過ぎだけど」

地味にゲーム内とリアルで時間差があるんだよなあ・・・
さてさて、防具はあっさりと決まったが・・・キリトが時間をかけ、大分武器で悩んだ末に身の丈ほどの大剣を選んだ。


「コウハさん、似合いますよ」

「そう?この姿に紅いコートが合うか心配だったんだけど・・・」

もはや何猫かわからんね。

「そんな剣振れるのぉー?」

「問題ない」

さてと、装備も整えて俺達はこの街のシンボルである塔に向かう・・・途中、キリトが渋い顔をする。

「出発する前に少しブレーキングの練習しとく?」

「・・・いいよ。今後は安全運転することにしたから」

「その言葉がフラグじゃなきゃいいけどね」

ちなみに塔から出発する理由は高度が稼げるかららしい。そして塔に入り、エレベーターに乗ろうとした瞬間・・・複数のプレイヤーに進路を塞がれた。・・・なんだ?

「・・・こんにちは、シグルド」

・・・そう言えばレコンがシグルドがどうとか言ってたような・・・

「パーティーから抜ける気なのか、リーファ」

「うん・・・まあね。貯金もだいぶできたし、しばらくのんびりしようと思って」


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