世界樹へ〜
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リトリー外ではテント系アイテムを使ったり宿屋を使ったりしなければいけない。そしてこちらはキリト情報だが、ログアウトした時に、五感のギャップがあると大変らしい。立ったままから寝た状態の場合、目眩がしたり・・・飛行系ゲームで墜落したりするともうヤバイそうだ。そこで理想的なログアウトが“寝落ち”だそうで、俺はそれを試すべく眠りにつく。
「では、また明日・・・」
亞莎の声が聞こえながら・・・意識を暗闇に放り込んだ・・・
早貴〜
「・・・買ってきたわよ」
「うん、ありがとう。お金足りた?」
「充分にね。あんたどんだけ金持ってんのよ・・・」
「ふふ・・・その分色々面倒だけどね・・・いたた」
右足に痛みが走る。後頭部にも鈍い痛みがあるし、口の中も切ってるようだ。
「さて・・・と」
里香に買ってきてもらったアミュスフィアを取り出し、ケーブルとパソコンを繋ぐ。
「詠とリパルのデータを移植して・・・ALOは・・・うん、やっぱり基本的なシステム構造がSAOと同じだ・・・だったら詠たちのシステム変更はいらなくて・・・」
「はぁー・・・早貴って頭いいのねぇ。あたしには何が何だか・・・」
「そう?・・・まぁ、これしか取り柄ないしね・・・」
「・・・何か暗くない?」
「家じゃもっと暗いよ?・・・素のわたしを見たら二度見するんじゃないかしら?」
「そこまで?・・・まったくイメージできないわ」
「(・・・ていうか自分でもどれが自分だか分からなくなってるけどね・・・)」
データのインストールを完了させる。
「・・・なんだかノートPCのわりに性能高くない?」
「え?ああ、これは和人さん・・・じゃない、キリトに作ってもらったの」
「キリトに?」
「・・・元からネットを漁る気でいたし、どうせなら持ち運びできる方がいいしね。あ、ルータも持ち歩いてるよ」
「ふーん・・・」
「さて、と・・・じゃあ、行ってみますか・・・」
「うん、気をつけなさいよ?」
「こっちの台詞よ。・・・もし奴らが来たら・・・迷わずわたしを差し出して」
「・・・ちょっと、それはさっき・・・」
「反論は聞かない。・・・お願い、本当に・・・里香までアイツの手にかかるなんて、わたしは耐えられない・・・だから・・・」
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