暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
世界樹へ〜
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ーキの最後の一切れを食べる。

「じゃ、俺は部屋に行くよ」

「ああ、また向こうでな」


「ユイ、またね」

「はい・・・また明日です、お兄ちゃん」



宿の一室に入ると、亞莎が元の姿に戻る。

「・・・ふぅ、満足です・・・」

「おいおい・・・」

俺はベットに腰かける。

「・・・って、亞莎はここに残らなきゃいけないのか・・・」

「ええ、まあ、亮さんの携帯端末に移動したりもできますが・・・」

「それは前任者がいるな・・・」

「あはは・・・でも、きっとユイちゃんも残るでしょうし、一緒にいます」

「あ、そっか・・・ユイもリアルに来れないもんな・・・」

・・・何かのゲームであったように、現実に仮想の身体を作り、それに精神を乗っけたりとか出来たらいいのに・・・

「やっぱ、人間の進歩はゆっくりだねぇ」

「私達からしたら驚きの連続なのですが・・・」

「・・・なんかよく分かんないね。三國行ったりファンタジーな世界行ったり死後の世界行ったり未来行ったり・・・」



「・・・」

「まるで根なし草だ。恋姫の世界で根を張り続けたいけどね・・・」

「・・・あの、亮さん」

「ん?」

「その・・・聞きたいのですが・・・明命と、その、交わったんですよね・・・」

「ごふっ・・・!・・・い、いいいいきなり何を!?」

思わずむせてしまう。いや、だって・・・ねぇ?

「あ、あの、別に深い意味ではなくて、そのただ・・・」

亞莎が飛び付いてくる。

「ちょ・・・亞莎!?」

「ご、ごめんなさい・・・けど、私は・・・もっと亮さんと側にいたいんです。亮さんが危険な目にあってる時、私はいつもそこにいなくて・・・思春さんや明命だって・・・」

「・・・いつか遠くに行くんじゃないか・・・って?」

「・・・はい。だから、明命が羨ましいです。誰よりも亮さんを感じたから・・・側にいるから・・・」

「・・・でも、今は亞莎が側にいる」

「・・・!」

「今は誰よりも亞莎が支えてくれている。・・・それに、みんなを連れて帰ればみんなが側にいる。距離の差なんてない・・・」

「・・・亮さん・・・」

亞莎が離れる。

「すみません・・・やっぱり、寂しいのかもしれませんね・・・あはは・・・」

「・・・うん、ごめん。亞莎が何時も俺の心配をしてくれてたのは知ってたのに・・・」

「・・・大丈夫です。さあ、行ってください」


「ああ、また戻ってくるよ」

俺はそう言って横になる。・・・リーファに聞いたのだが、無条件ですぐにログアウトできるのは種族のテリトリー内で、それ以外では脱け殻が数分間放置されるそうな。だからテ
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