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人造女神アリスディアと魔人少女達の戦い
始まりの終わりと終わりの始まりE
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 リベル山からセベリル地方に入ると、景色は一変している。街道などは特に代わりが無いが、その道を往来している人達の数が段違いなのだ。3時間も進めば、歩いている人が見つかるフォルセリヤと違い、人っ子1人いないのだ。
 その日は結局何事も無く進み、次の日の夕方近くにルドラルムという小さな村に到着した。
 その村には澱んだ空気が充満していた。誰も彼もが辛そうに畑仕事をしているし、その人達の栄養状態はかなり悪そうだ。

「お父様、村長が挨拶したいと…………」

「わかった」

 イリスの言葉に頷いて、俺は外に出る。そこにはヨボヨボの爺さんが地面に平伏していた。

「お前が村長か?」

「はい。私めがここの村長でございます。貴族様には申し訳ございませんが、税を収めましたので、貴族様にお食べいただくようなまともな食料は無く、有るのはポタガラという毒が有るかもしれぬ物ぐらいしかございませぬ。なので、料理をお出しする事も出来ません。何卒、お許しくださいませ」

 平伏したままでそんな事を言って来る村長に俺の返答は一つだ。

「構わん。食料はたっぷり積んで来て有るからな。物次第では売ってやっても構わんぞ」

「誠でございますか!!」

「おっ、おう…………」

 いきなり頭をあげて大喜びする村長。しかし、その表情が直ぐに暗くなった。

「しかし、我々に売れる物は…………村人を奴隷とするぐらいしか有りません。しかし、奴隷に出来る程美しい娘は…………」

「取りあえず、見てやるから処女の若い娘と子供を連れて来い。宿は御者達の分だけでよい」

「はっ!!」

 俺の指示に直ぐに村長は去っていった。

「イリス、イリヤ。ここに天幕を張れ今日はここで泊まる」

「わかりました」

「それでは、ご飯の用意をしますね」

「頼む。それと、リコリス」

「はい」

 俺は馬車の中に戻って、寝そべっているリコリスに声をかける。

「夜に周りの警戒を頼むから、今は寝ていろ」

「わかりました」

 俺はベット変わりの綿と毛布などが敷き詰められた箱にリコリスを寝かせ、命令して眠らせる。
 この領地に安全な場所など無いと思った方がいいだろう。窃盗など日常茶飯事かも知れない。


 それから少しして、村長が若い女と子供を連れて来た。その者達は全員、震えていたり、怖がっている。栄養状態が悪いせいか、全然可愛くは見えない。

「この者達がお売り出来ます」

「そうか…………先ずは全員を脱がせろ」

「はっ、はいっ!」

 俺の指示に従って、女子供は嫌々ながらその場で裸になる。俺はそれを舐めるように隅々まで見ていく。男の子もいるが、例外では無い。いや、俺は嫌だが仕方無い
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