始まりの終わりと終わりの始まりE
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ら、こちらになります」
村長は台所から芋を取り出して来た。
「そっ、それは…………」
ジャガイモだった。こないだのカレーに入っていなかった物だ。これは是非欲しい。それに確か、ジャガイモはどこでも育つはずだ。
「それを栽培したいから、種や栽培方法を教えてくれ。その分は支払う」
「分かりました。では…………」
「高いのは駄目です」
「他の村でも買えるでしょうから」
「ぐっ…………」
「「今はどこも食料不足です」」
「分かりました…………」
それから、格安で譲り受けた。イリスとイリヤの力は偉大だ。代わりと言ってはなんだが、毒は芽に有る事を教えてやった。
次の日、スッキリとした表情をした訳でも無い御者達に街道を進ませる。昨夜、早速しようとしたが、待ったをかけておいた。せっかく買ったのに、直ぐに壊されたり死んでしまったら困るのだから、栄養状態を回復させてからだと言ったのだ。もちろん、買った女達には高カロリーの魔物の肉や野菜をたらふく食わせ、リコリスに治療させた。魔人と気づいた村人は恐れおののいたが、奴隷であるのだから、ナハトの知識に有った隷属魔術を使ってちゃんとした奴隷にして黙らせた。それに手足の無いのを見て、落ち着いた事も有る。どちらにしろ、治癒も合わせて身体を綺麗にさせた。
「あと2日の辛抱だ…………」
「ああ…………」
回復は大体2日だと言っておいた。少なくとも、それで死なれる事は無いだろうから、2日後に許可したのだ。
それから、2日間は何事も無く進み、新しい村に着いたが、そこも現状は変わらずに食料を売って、若い女を手に入れた。ここでもアレックス達に3人を与えた。アレックス達は女性、若い娘、幼い娘と2人ずつ選んで、その晩は前に買った娘達で楽しんだそうだ。こっちは、前に買った者達には手を出していない。もっと回復してもらわないと駄目だからだ。非道い目に会っているのだが、アレックス達が選んだ女達からは文句が出てはいるが、逃げ出そうとはしない。ロリっ子も大人しい。ただ、腹が空いたら要求して来る。つまり、腹いっぱいまで食べられた方が良いとの事だ。どちらにしろ、人も増えて、馬車1台に乗せるだけ乗せた食料が無くなった。御者22人と奴隷6人と5人、俺とイリスとイリヤ達6人の39人の大所帯となって来たのだから、魔物狩りをしているとはいえ、結構な数になって来た。そして、それは村を経由する毎に増えて行く。
そして、そんな行列が進んでいると、当然連中もハイエナのようにやって来る。そいつらは夜。野営して寝静まった時にやって来たようだ。
イリス
深夜の森の中。虫達の声が消えている。
『イリス、連中が動き
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