暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦士ガンダムSEED
0229話
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たんだろうな」
「いや、それが連合じゃないって話だ」
「何?」
「ラクス様が奪取したエターナルが敵にいるらしい」
「様付けなんかするなよ。上にクライン派だと思われると厄介な事になるぞ」
「そうそう。それに連合軍にNジャマーキャンセラーが装備された機体を渡すような裏切り者だぜ?」
「……だが、俺の息子は彼女の歌が好きでな。ここ最近の報道を見ているとどうもな。それにこのジェネシス、本当に使ってもいいものなのか……」
「おい、いい加減にしろ! 本気で上層部に睨まれるぞ」
「ていうか、もしかしてお前、本当にクライン派じゃないだろうな?」
「……いや。このジェネシスがコーディネーターの為になると俺も信じてるさ」

 会話に参加しているのは4人から5人って所か。だだ、スライムの熱探知を使った所、会話に加わらないで作業に集中しているのが4人程。全部で10人いるかどうかって所だな。そして運のいい事にクライン派、あるいはラクス・クラインに同情的な人物が最低1人はいるらしい。この人物に手伝って貰えば自爆の情報を流すにしてもスムーズに進められるだろう。

「よし。方針は決まったな」

 取りあえずこの小部屋からジェネシスの制御室まで移動しないといけないので、空間倉庫から伸びていたスライムを収容して部屋から抜け出す。
 そのまま通路を進み、作業員達に気が付かれないように接近した時は気配を殺して身を潜め、やり過ごす。
 そんな状態で進む事10分程。ようやく目的の制御室に辿り着く事が出来た。
 念の為に再度スライムを使い、制御室の内部を索敵。

「……ん?」

 スライムで感じ取れる人数が4人にまで減っている? さっきは10人近くいたというのに。
 中にいない以上は何かの用事で出たのだろうが、その何かが問題だ。トイレや休憩なら構わないが、一次反射ミラーからの連絡が途絶えたのを不審に思い、それを直接確認する為にランチなりなんなりで一次反射ミラーのあった場所へと移動したとかだと施設そのものが無くなっているのに気が付くだろう。
 なにしろ一次反射ミラーは既に俺の空間倉庫に取り込まれているので、本来あるべき場所はただ宇宙空間が広がっているだけなのだ。そしてそれを知らされて騒ぎにでもなったりしたら自爆の放送を流しても真偽を確認しようとする奴が少なからず出てくる可能性がある。
 つまり、より素早い行動が求められる訳だな。
 深呼吸を一つして、意識を集中。

「加速、集中」

 精神コマンドの加速と集中を使い、身体能力と集中力を強化する。
 そしてドアを開け……

「ん? 早かったな。あっちの連中とは連絡が……」

 自分の作業に集中していた為か俺の方を見もせずに声を掛けてきた男の首筋に手刀を叩き付け、声も出させる事無く気絶させる
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