暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第21話 そうだ、王都へ行こう
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と目が合うと「私は関係ありません」と言わんばかりに、逃げようとしました。しかし、私が逃がすと思ったら大間違いです。素早く移動し肩をガシッと掴み、振り向いてもらいます。そして、とっても良い笑顔で言ってあげました。
「資料整理を手伝ってくれますよね?」
8歳の子供に言われているのに、ジジさんは涙目になっていました。実際にジジさんは、父上に私の手伝いをする様に言われています。魔の森の調査を父上が王命で動いている以上、魔の森関連で父上に逆らうのは王命に逆らうのと一緒です。ですがそれ以前に、この資料の整理はジジさんの仕事です。
(先代以前から溜めに溜めて来た負の遺産を、自分が片付けるの嫌だったんだろうな。ジジさんも可哀想に。……でも逃がさん)
ジジさんは物凄く凹みながらも、作業計画を立て始めました。ジジさんの口から「明後日の虚無の曜日には、彼とデート。これを乗り切れば彼とデート」と、呟いていました。……何かごめんなさい。でも言わないといけません。
「虚無の曜日も手伝ってもらいます。と言うか暫く休み無しです」
私は笑顔で、
死刑宣告
(
やすみなしせんげん
)
をしました。ジジさんは、たっぷり十数秒ほど石化します。そして復活すると、私に詰め寄って来ました。
「あんまりです!! 横暴です!! 酷過ぎます!! と言うか、お願いだから彼とのデートだけは許して〜〜〜〜!!」
ここまで言われては、私も鬼ではありません。
「では、
代わりの人材
(
みがわり
)
を用意して頂ければ良いですよ。それと
応援
(
いけにえ
)
を用意しないと、睡眠不足でお肌荒れ荒れになり彼に嫌われますよ」
私はとっても良い笑顔で、ジジさんに言ってあげました。……前言撤回します。鬼でした。まあ、ジジさんやジジさんの前任の方達がサボっていなければ、私がここまで苦労する事も無かったのも事実です。(少し罪悪感もあるけど)
ジジさんはこの後、本気で泣いていました。
しかしその後ジジさんは、見事に
代わりの人材
(
みがわり
)
と
応援
(
いけにえ
)
を用意したのです。女の執念とは凄まじいの一言です。
資料の整理だけで、3週間もの時間をかけてしまいました。父上との合流は、まだ後数日かかりそうです。
そして私の目の前に、魔の森に関する一番古い世代の資料があります。資料の年号が正しければ、1200年前の資料と言うことになります。そして気になるのは、資料にあるドリアード侯爵の名前です。資料の中には、ドリアード侯爵が魔の森に深い関係がある様なのです。しかし肝心の情報が書かれていると思われる所が、全て破られ紛失していました。
私は破られた数々の資料に、きな臭さを感じ大きく溜息を吐いたのでした。
ドリアードとドリュ
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