暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第21話 そうだ、王都へ行こう
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か?」
(父上!! 公爵に向かって何と言う失礼を!!)
私が内心で戦々恐々としていると、公爵は何故か笑顔になりました。
「それは不味いな、ギルバートは私が責任を持ってあずかろう」
(? ……如何いう事ですか?)
私が混乱している間に父上は逃げ出し、公爵は私の肩をガシッと掴みました。
「……さて、ギルバート。君には色々と聞きたい事があるのだ。……主にカトレアの事とか。……そう、兎に角カトレアの事だ!!」
私はこうなってから、ようやく状況が理解出来ました。
……父上に売られた。
「カトレアは病弱で無垢な娘だったのだ。なのに、お前と仲良くなってからはまるで別人だ!! 言え!! カトレアに何を吹き込んだ!! …………とにかく…………だから…………カトレアは…………」
(カトレアは何をやらかしたのでしょうか? ……泣きたいです)
「聞いてるのか!?」
「はい!!」
私はこの後、2時間ほど問い詰められました。それで気が済まなかったのか、そのまま練兵場へ引きずられて行きました。……射的の的の気持ちが良く分かりました。部下の人が公爵を迎えに来なかったら、生きて無かったかもしれません。
(父上。公爵。……オボエテロヨ)
今度こそ資料探しです。もう何処にも寄りません。
私は父上に思いっ切り、
敵
(
かたき
)
を見る様な視線を向けていました。父上は私の視線が突き刺さる事に、居心地の悪さを感じている様です。
「ギルバート。その、……すまなかった」
私は返事をしません。流石に居た堪れなくなったのか、父上は資料探しの事に話題を切り替えます。それでも私は必要最低限の事しか、返答をしませんでした。
「ギルバート。私は王軍資料庫を担当するから、お前は王宮資料庫を担当してくれ。私の方は早く終わるから、残りの王宮資料庫は合流して2人でやろうな。……王軍資料庫は、公爵にバッタリと言う可能性が高いし」
父上の気遣いを無碍にする事も無いでしょう。私はその案に乗る事にしました。
私は父上に、王宮資料庫まで案内してもらいました。資料庫は王宮図書館と併設されていて、管理を任されている司書が居ました。分からない事は司書のジジさんに聞くとして、最低限食堂やトイレの位置を聞き作業開始です。そして、資料の量を見て思ったのは……。
「終わらない」
……でした。一つ一つ見て見ると年代もバラバラで、欲しい資料を探すだけで何カ月かかるか分かった物ではありません。
そこで私は、秘義“探し物はかたずけながら”を発動する事にしました。と言っても、人手が圧倒的に足りません。周りを見て見ると、私に毛布を持って来てくれてたジジさんが居ました。
ジジさんは私
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