暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第21話 そうだ、王都へ行こう
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出来ました。
ブランドとしての力を確固たる物にする為、ポールさんには白炭(備長炭)の開発を依頼しました。作り方の概要だけ説明しましたが、ポールさんは絶対安定生産すると燃えていました。
お陰さまでドリュアス家はかなり潤いました。今後も定期的な収入を、見込む事が出来ます。ありがたい話です。白炭(備長炭)が安定生産出来れば、更に儲かります。(マギ知識に感謝です)
この1年で収入も増え、確実に黒字が出せる様になりましたが、高等法院と渡り合うには全然足りません。炭を作るのに大量の木材も必要になり、ますます魔の森を如何にかしたくなりました。領地の方も落ち着いたので、本格的に活動を開始したいと思います。
しかしドリュアス家にある新しい資料には、解決に結びつく様な情報は見つけられませんでした。現場に入れない以上、更なる資料が欲しいです。特に私が欲したのは、魔の森最古の地図です。これを見れば、発生源がある程度絞れると考えたからです。(発生源がホイホイ移動できるとは思えない)そして発生源が分かれば、原因が特定できる可能性が高いと思ったからです。早速父上を探して、古い資料が収められた場所を聞く事にしました。
父上は執務室に居ました。早速突入して陳情します。
「父上。お願いが有ります。魔の森の古い資料を観覧したいのです」
私の突然の願いに、父上は訳が分からないと言う顔をしました。私はかまわず続けます。
「知りたいのは二点です。第一に魔の森最古の地図です」
この一言で父上も、私の言いたい事を理解したようです。父上は大きく頷きました。
「第二に魔の森拡大前後に、ハルケギニアで何かしらの事件が無かったか知りたいです」
父上は、ここで“何故?”と言う顔になりました。
「例えば、何らかのマジックアイテムが盗まれた。精霊を怒らせた。珍しい幻獣の目撃報告。等です」
私の言葉に合点が行ったのか、父上は大きく頷くと口を開きました。
「あるとすれば、……王軍資料庫か王宮資料庫だな。だが望みは薄いかもしれん。千年以上も前の資料になる筈だからな」
「いえ、魔の森は現在進行形の案件です。資料を処分する可能性は、低いのではないでしょうか?」
父上は頷くと、私を連れて王都へ行く事を約束してくれました。
王都に出発する前日に、マギ商会から鍛冶職人発見の連絡と、職人の資料が届きました。私は小躍りしたくなるほど嬉しかったです。実はハルケギニアで鍛冶職人は、非常に希少な存在だったのです。ハルケギニアの剣製は殆どが鋳造で、鍛造は一部の超高級品以外に無かったのです。
ここで、ふと疑問が浮かびました。普通に考えて、腕の良い鍛冶職人は金の卵です。領主や組合が、簡単に手放すとは思えま
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