暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第21話 そうだ、王都へ行こう
[1/11]
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
こんにちは。ギルバートです。調子に乗り過ぎました。あの後何故か、私だけが怒られました。現場責任者って辛いです。
鍛冶場が始動して、少しの時間が流れました。やはり鍛冶職人の不在は大きく、鍛剣の製造(実戦で使えるレベル)は不可能でした。しかし、驚いた事に大きな黒字が出たのです。
先ずは支出ですが、炭用の安価な木材と二束三文で買叩ける砂鉄のみだったので、元々大きな赤字が出るリスクは無かったのです。(炭素の粉は私の《錬金》による自作なので只です)
剣に関しては、《錬金》で作った物を順次守備隊に支給しています。作り自体は鋳造品の安物と変わりませんが、使っている鋼が最上品と言っても良い出来なので、流通品から見ると上の下から上の中の品質を誇っています。守備隊の評判も非常に好評です。ガストンさん個人としては、目標達成と言って良いでしょう。まあ、作れば作るほど赤字なのですが……。(ドリュアス家からはお金が取れない)
大きな利益を出したのは、炭の方でした。父上と作った試作品は、薪より少し上の値段で買叩かれたらしいのですが、その後やたらと炭を要求してくる商人がいたので調査したそうです。すると貴族相手に、信じられないほど高い値段で売れていました。
今の家庭用燃料は薪が主体ですが、貴族階級に限り炭が待ったをかけた形になります。
貴族達は暖かな光と持続力の有る熱に加え、煙が出ない事が受けた様です。赤外線効果で、料理も美味しく焼けますし。ある意味で炭は、薪とコークスの良い所を併せ持った燃料と言えなくも無いですから。……私の売り文句が、そのまま受け入れられた事になります。
ためしに王家に献上した所、定期的に納める様にお達しがありました。お陰さまで物凄い高い値段で、飛ぶように売れる様になりました。他の商会が対応するまで、マギ商会が炭の販売を独占する形になったので、ドリュアス家の後ろ盾もあり一気に一流商会の仲間入りを果たしました。
日頃のお礼を兼ねて、ヴァリエール公爵とモンモランシ伯爵に炭を送りました。公爵からは、お礼の手紙と購入依頼が来ました。伯爵からは、お礼の手紙だけでした。(借金きついのかな?)
こうなると真似される前に、どれだけ儲けられるかが勝負になります。大型の炭焼き釜を三つ作り、大量の木材を購入。人材は一時的に、ドリュアス家の使用人から出しました。大量の炭を作り、マギ商会から市場に全部流しました。(ついでなので、七輪や木炭コンロも《錬金》で作り同時に売りました)
やがて炭人気も落ち着き、真似する者も増え価格がガクンと落ちると、無茶な儲けは出せなくなりました。(最終的には薪の十倍程度の価格に落ち着きました)それでもマギ商会の炭は、効率良い生産力と王家御用達のブランド力を武器に、殆どのシェアを獲得する事が
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ