第77話 =ぶっ壊す!!=
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すごかった、多分お前も驚くよ」
そういいながらログアウトボタンを選択し、触れると指先が青白く発光するのでその指先でデコをチョンと触れる。そうしたらゆっくりと鮮やかな蒼がユカの体を包んで、足先からどんどん消えさせる。でもこの消え方は今まで見てきたポリゴンではなくやわらかなものだった。
「じゃ、また後でな」
「絶対来なさいよ」
「わかってるって」
そんな言葉を交わしながらユカはこの世界から消えていった。今までも静かだったがそれとは違う静けさに包まれ、今まで考えてなかったことが少しずつ頭を流れていく。キリトは無事にアスナを助けれたのか、ゲームマスターを仕方ないとはいえ痛めつけてしまったのでこの世界はどうなるのか…とか。でも今の俺にはどうすることも出来ないから…せめて無事であってほしいと祈るしかできない…か。
「…いつまで黙ってるの、ソラ…」
ずっと視線を感じるんだけど、というか話しかけてくればいいのにと思いながら虚空へと声を投げるとしばらくした後頭の中にさっきの声が響く。
『……久しぶり…いや、こうして面と向かって話すのは初めてか』
「いつもは独り言っぽく話したり、俺のこころ〜とかだったしね…。それにしても、生きてたんだな」
その視線の先には【称号:抜刀騎士】の格好をした昔の俺の姿をした者が写っていた。
『正確にはカーディナルシステムに残った残骸、だがな』
「それでも、ソラはソラだろ?なら、生きてたってことでいいじゃん」
『フッ…お前らしいな』
「でもせっかくなら刺される前に助けに来てほしかったり…」
そうすればもっと早くに決着ついたのに…もらすとソラは思わず苦笑していた。
『それは悪かった。俺の意識が覚醒したのもあのときなんだ。……理由はわからないがな』
「あ…そう…。でも、あの時は声かけてくれてありがとう。本当に助かった」
『………あ、あぁ…』
よく見るとソラは頬をかきながらあさっての方向を見て返事をしていた。そしてほんの少しだが頬が赤くなっている。
「めっずらし!照れてるの?」
『…仕方がないだろ。…その、礼なんて言われるの初めてだからな…。さて、俺はそろそろ行こうと思うが』
「これからどうするつもりなんだ」
『そうだな。……カーディナルに消されるのはもう散々だからな…世界廻りでもしようか』
「……どうやってやるのかは判らないけど…楽しそうだな」
あっと…そういえば忘れてた。俺はやらないといけないことを思い出して廣田の手から落ちたままで地面に転がっているキャリバーンをソラの元へと投げる。ソラはそれを軽々受け取ると共に何をしているんだという顔をしていた。
「そいつは今の俺がそのままもってちゃいけないものだと
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