第77話 =ぶっ壊す!!=
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た』……!!」
『選択』が未来をつむぐRPGのゲーム開始序盤で就職試験で兄貴に落とされ、ようやく見つけた就職先でテロに巻き込まれ、さらにはその治療代といわれて2000万ガルド――あの世界の武器の値段から見て考えてみると円だと単純に億はいくだろう――という借金を負って、どんどんパラレルワールド的な世界を壊していくテイルズ作品の主人公のあるシーンの台詞だ。ってそんなことはプレイすればわかるから置いておいて……。
「壊した……だと!?…ふざけるな!!僕の世界をっ!!」
「いや、ふざけてるのはそっちでしょ。この世界はお前のものじゃない、お前が勝手に使ってるものだろ。それなのに自分のもの宣言って…小学生かっての」
「こ……この…くそ餓鬼がぁ!!」
「クソガキで結構!まだまだ子供だからな!!」
「システムコマンドっ!!オブジェクトID《キャリバーン》をジェネレート!!」
高らかに声を天に放つがまるで廣田を見限ったように反応はない。
「……キャリバーンってこれのこと?」
そういいながら腰に閉まってあるキャリバーンを抜刀し小さく「あんなヤツにゴメン」と謝ってから地面に廣田の方まで転がした。
「リクヤ、何して…!」
「大丈夫だって」
あの剣、片手で持ってるから重そうには見えないけど実際には結構重量がある。相当剣に慣れて、しかも筋力値が高いやつじゃないと十分には扱えない代物だ。いわゆるじゃじゃ馬ってやつ。
「…さて、お前も武器手にしたことだし…決着つけようよ……。嘘の神様と偽物の剣にさ!…システムコマンド、ペイン・アブソーバをレベル0に」
「…な…何してるんだよ…」
白銀の大剣を携えたこの世界の神様が痛みを無制限に引き上げるコマンドを聞いて、同様を顔に浮かべて一歩、二歩と後ずさる。そのたびに俺も一歩、二歩と近づく。
「何って…決着つけるのに痛み止め的なものとか必要ないだろ」
俺にはペイン・アブソーバがなんなのかは正直判らない。直訳すれば痛み吸収器…なんのこっちゃだがレベルが下がればそのぶんだけ痛みが激増するっていうのはなんとなくだけど理解できた。
「それとも、もしかして死ぬのが怖いの?だったらあんたはただの臆病者だよ」
「こ……このくそ野郎がぁ…言わせておけばぁぁぁ!!」
くそ野郎はどっちだ、と思わず聞きたくなるけどそれを飲み込んでこちらへ向かってきたシンベリンもとい廣田へ迎撃体制をとる。プルプルと震えながら持ち上げたキャリバーンを重さだけで振り下ろしてくるがそれ半身で軽く避けて手のひらを腹に押し当て吹き飛ばす。
「もう終わり?」
「こ、この…!!」
立ち上がってさらに剣での攻撃を繰り出そうとしてくるが…
「えぁっ!!」
手を揃え
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