第十八章 敵襲と強敵
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読み取った上ではやては納得してくれたと思う。
「まあ、その辺は任すわ」
「あぁ……」
はやての視線は勝手なことしやがって。と物語っていた。
これは後々フォローと謝罪が必要かなぁ。
●
嫌な予感だけは良く当たる。
それがミウラ・ケイタの所感であった。
二人の人影。
一人は大柄な男。もう一人は小さな少女。
親子に見えるが、顔立ちからそうではない事は明らかだ。
かと言って誘拐の犯人と被害者でもなさそうである。
骨董品を狙う賊か。
だとしたら、ガジェットの動きを知った上で商品を強奪したと考えられる。
もしくは、偶然か。
それは捕まえれば分かる事だ。
「お前達を窃盗の現行犯で逮捕するが、自首する気はあるか?」
「……」
だんまりか。
「時空管理局の不敗の名を持つ相手にふてぶてしい態度ですー」
リインを連れてきたのは間違いだった気がする。
「ここは俺が引き受けよう。君は先に引き上げるんだ」
「わかった」
大柄な男が少女を逃がそうとしている。
それを見逃すわけもない。
「そこの幼女。それ以上動いたら武力行使で拘束するが構わんな?」
「……」
無視か。
ならば仕方のないことだ。
交戦をするために構える。
「そこの可愛い奴はお前のものか? 出来れば私に譲って欲しい」
大柄の男に虚を突かれた。
「ハァ?!」
「大丈夫だ。大切に扱う。紳士は決してその身体に触れない。そうだろ? 同士よ?」
こいつ、何いってんの?
「同士だと?」
「ああ、そんな可愛い女の子を引き連れているではないか。お主も真性ロリなのであろう? 紳士なのであろう?」
「こいつ変態ですー!」
リインが俺の頭の影に隠れて、大柄の男に指を指す。
「そんなコトはない! 俺は変態と言う名の紳士だ!」
堂々たる宣言。
唖然と気を取られている間に、幼女には逃げられてしまった。
こいつ、策士だな。
時間稼ぎと言う役割を戦わずして行うとは、なかなか油断できない。
そして、この変態野郎は確実に逮捕する!
「肩に乗せるなんてうらやまけしからん!」
「……」
「リインはケイタのものですー! 貴方みたいな変態野郎は願い下げですー」
ツッコミどころが満載過ぎる。
まずリインははやてのだし、変態野郎は何怒っているんだ。
「リインたん! 俺は変態野郎ではない! ゼストだ!」
リインを連れて良かったのは相手の名前が分かった事だ。
いや、そこは名乗りを上げるなよ!
「ゼストとやら、大人しく捕まれ……」
「だが断る! 俺には成すべき事がある! リインたんとは暫しお別れだ!」
閃光が走る。
「目眩ましか!」
目が慣れた頃にはゼストの
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