ターン19 副将(?)、戦いの中進化する竜
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「よしっ、ようやっとデュエルができる!さあ、僕の相手は?」
『四天王もこれでラスト、か。いいか清明、目標は十代にデュエルさせないことだ!』
「うわなんかそのセリフだけ聞くとすごい悪い人みたい」
いやまあ、ここで僕が勝てばそこで勝負が決まるのはわかってるんだけどさ。わかってるんだけど、なんかほら、もうちょっと言い方ってもんがないのかな。えーとえーと、例えばほら……。
「………まあそんなことはともかくとして、いったい僕の相手はどんな人さ」
『思いつかなかったか』
「そこ言わないのが優しさってもんでしょー!?」
あーだこーだ言ってるうちにスッとデュエル場に上がる、一人の少年。高校生で少年ってのも正直ちょっと違和感あるけど、まあとりあえず少年。そしておもむろに口を開き、これまでの3人同様自分の名前を名乗る。
「俺こそがサンダー四天王の千と呼ばれた男にしてノース校のナンバー2、よろ…「ちょっと待ってくれ、鎧田」……なんですか、サンダー?」
少年改め鎧田の言葉を遮ったのは、意外なことに総大将の万丈目。だけど皆にとってもっと意外だったのは、その次の言葉だった。
「遊野清明の相手は、俺が出る」
「えっ!?」
そう言ったのは、十代なのかユーノなのか鎧田なのか、それともほかの誰かか。僕が言ったのかもしれない。
「もとはと言えば俺はあいつに一度負けた。この場を借りて今、お前にもう一度勝負を申し込む!そして俺がお前に勝ったら、その次は遊城十代、まだ勝負がついていないお前の番だ!」
『勝負がついてない……?あーそっか、VWXYZ回に俺らが出たせいで第2話でうやむやになってからやりあってないのか』
「わかりました、サンダー。ご武運を!」
「………すまないな、鎧田。だが、この2人だけは俺の手でカタを付けたいんだ!」
『じゃあなぜ呼んだし』
「おいそこのお前、見ない顔だから黙っていてやったがさっきからなんだその態度は!」
ビシッと万丈目が指差した先には………ユーノ。どっからどう見てもユーノ。後ろにだれも立ってないから、ユーノでなけりゃ壁でも指差してんだろう。
『じゃあ俺だろうな』
「いやいやいやちょっと待ってよ。そんなこと言ったら万丈目にも精霊が見えるってことになるじゃない」
『馬鹿だねえお前は。ノース校で修行する……ちょっと前に奴に精霊がついたのは常識だぜ?』
「どこの!?てかそれ初耳!え、マジで万丈目!?」
「万丈目サンダー!おいそこのふわふわ浮いてる貴様、どこでそのことを知った!」
『あ、ヤベ。んじゃ、俺は一切ノータッチだから頑張ってくれ〜』
あ、逃げよった。…………えーと、とりあえず全国各地の皆さんも何が何だか分かんないだろうし。
「「デュエル!」」
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