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ONE PIECE NOVEL -SHISHI BREAK STORY-
第11話 シシ対3大将
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『冥狗』(めいごう)!!」

バクン!!

「!!………」

『赤犬』が左腕をマグマに変えて襲いかかり、俺の腹を貫通させる……原作では『白ひげ』の地震攻撃を受けた後の反撃時に頭部半分を焼き切った技である。

「油断しちょるのう…でかい口を叩く割には随分と呆気なく終わったな。じゃが、念には念を入れておかんとのう……」

『赤犬』が左腕を抜くと同時に俺は膝を付く……そこへ、とどめを刺そうと再びマグマに変えて、腕を振り上げる。

ブゥー…ン

「残念!普通の奴ならこれで終わりだろうが、俺には効かねーよ!!」

ドン!!

「!?ぐうウッ!!ゲホ!!」

俺は右手に地震の力を付加させて『赤犬』の腹を殴りつけると、『赤犬』は口から血を吐き出しながら、その衝撃で後ろへ倒れそうになるのを必死に堪えるが、立っていることは出来ずに四つん這いになった。

「ハァ……ハァ……!!…おんどれェ!何故、わしの攻撃を……」

「ん?何でお前の攻撃を受けて無事なのかってか?…特別に教えてやるよ。見てな……」

忌々しく俺を睨みつけながら、自分の攻撃が通じない事に混乱する『赤犬』の目の前で、俺は立ち上がると貫かれた腹を見せると力を込める。

ドロリ……

俺の体の表面をマグマが流れ出し、俺の腹を元通りにしていく様子に3大将は驚きの表情を見せる。

「おいおい、マジかよ……」

「ん〜〜、やっぱり持っていたねェ〜〜。」

「!!その能力は…!!」

「驚いた様だな?そうだ『赤犬』……アンタの能力だ。アンタがマグマならこっちもマグマになるまでだ……どうだ?自分の能力で攻撃を防がれる感想は?……油断したのはそっちだったな?それと…よくも俺を『白ひげ』を仕留めるために利用してくれたなぁ?その礼はたっぷりとしてやるよ!」

俺は『白ひげ』を討ち取るために、俺の存在を利用した作戦の『借り』を返すために赤犬に攻撃を仕掛けようとすると背後から……

「驚いたねぇ…だけど、やらせはしないよ。『アイス塊』(アイスブロック)『両棘矛』(パルチザン)!!」

『青キジ』が空気中の水分を凍らせて、矛型の氷塊を俺に目がけて飛ばしてくるのを感じ取った俺はもう1つ面白いモノを見せてやる事にした。

「なら、もっと驚いてもらおうか!!『陽炎』(かげろう)!!」

振り向きざまに両手から炎を飛ばして氷塊を溶かしていくと、『青キジ』は手をクロスにしたまま警戒していた。

「!!そいつは『火拳』の……」

「ああ、その通りだ。ホントは『赤犬』の能力でも良かったんだが、俺はコイツが嫌いでな?さて、ここで質問だ。俺は『火』でお前は『氷』…相性的にはどっちが有利なんだろうな?……『火銃』(ひがん)!!」


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