暁 〜小説投稿サイト〜
DQ4 導かれちゃった者達…(リュカ伝その3)
第4章:モンバーバラの姉妹は狼と行く
第13話:何か不利ッスね!?
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叩き付けられました。
とても痛くて涙が出てしまいます……

ミネアSIDE END



(キングレオ城−牢屋)
マーニャSIDE

乱暴に牢屋へと放り込まれる私達……
「うっ……うっうっ……」
「ゴメンねミネア……こうするしかなかったの」
壁に叩き付けられ泣き出したミネアを抱き締め、私は現状を謝り言い訳をする。

「い、いや……ナイスな判断だったよマーニャさん……」
すると意識を取り戻したウルフが、辛そうに腹部を押さえながら上半身を起こし話しかけてくる。
彼を巻き込んだのは私達の所為……本当にごめんなさい。

「あのまま戦っていても、全員殺されていただろう……投獄されたとは言え、生きていればチャンスはある」
ウルフは喋るのも辛そうだが、私達を励ますと両手を翳しベホイミで回復してくれた。
どうやら此処までは静寂の玉の効力も及ばないらしく、魔法を使う事が出来るらしい。

「あ、ウルフさんの傷は私が……」
「止めてくれミネアさん!」
壁にもたれ私達の傷を癒してくれたウルフに対し、せめて彼の傷は自分が治そうと思ったミネアは、彼に近付きホイミを唱えようとするが何故だか拒絶される。

「気持ちは嬉しいけど、今俺のアバラは折れているんだ。この状況でホイミをかけると、アバラが曲がった状態のままくっついてしまい、一生治らなくなる……時間をかけてアバラを元の位置に戻し、安全になってからじゃなきゃホイミは出来ない」

そう言えばウルフと出会った時に、私達を襲った奴相手に腕を逆にくっつけてたわね……
ホイミ系ってそんな弱点があったんだ!?
回復魔法は使えないから知らなかったわ。
ウルフみたいに強力な攻撃魔法と、高位な回復魔法を使える人物にしか解らない事なのかもね。

「ウルフ……ゴメンね、アンタをこんな事に巻き込んでしまって。謝っても許される事じゃないけど……ごめんなさい」
「マーニャさん……俺は自らお二人に付いていったんだよ。それよりも過去を悔やんでないで、脱出の方法を考えなきゃ!」

「その若いのの言う通りじゃよお嬢さん……」
ウルフが私達を気遣ってくれていると、突如牢屋内の端の方から弱々しい声が聞こえてくる。
どうやら同じ牢に閉じこめられた先客が居たらしい。
薄暗くて気が付かなかったわ。

「あの……ご老人、貴方は?」
ウルフが苦痛に耐えながら、先客の老人に話しかける。
礼儀正しく、何時ものチャラさは微塵もない。
余裕がないんだなぁ……

「ワシは…キングレオ。この国を治めていた国王じゃった男だ」

マーニャSIDE END




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