第6話 ロアキア動乱2
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いえ、その分敵中央は薄くなっている。オリアスさえ討ち取ればこの戦いは我らの勝利だ! 全艦突撃!!」
貴族連合軍の全軍がオリアス艦隊に向け突撃を開始する。
「やはりそう来たか、ここに至っては戦力差で我が方に劣る貴様らが勝利するには私の首を狙うしか無いからな……反撃だ、敵の侵入を許すな!」
そう言って、オリアスは反撃を命じる。
オリアスにとっても、ここで敵の攻勢に耐え切れるかが勝敗の分かれ目であった。
オリアス艦隊が必死に耐えている間に、味方の艦隊が貴族連合軍の艦を次々と落としていく。
艦艇の損傷率が4割を超えても尚、艦隊の統率を維持しているのはオリアスの統率力の高さを物語っていた。
そして……勝利の女神がほほ笑んだのはロアキア軍であった。
貴族連合軍の攻勢を耐え切ったオリアスは反撃を開始する。
この時点でオリアス艦隊の損傷率は5割に達していたが、ロアキア軍の右翼・左翼部隊に散々に叩かれた貴族連合軍の艦艇は10000隻を割り込んでいた。
オリアス艦隊の反撃によって、貴族連合軍旗艦オズノーロが撃沈。
司令官のレイボルト大将が戦死し、勝敗は決した。
指揮権を継いだ副司令官のカスター・ウィンディルム中将は直ちに撤退に移ったが、どうにか追撃を振り切ったとき、艦隊の総数は4000隻にまで撃ち減らされていた。
・・・・・
戦いに勝利し歓喜に沸いていたロアキア軍であったが、その8時間後に入ってきた電報によってその歓喜は打ち砕かれた。
『討伐軍壊滅セリ。マルゼアス大将戦死』
帝国派の討伐に向かったマルゼアス、メルボド艦隊の壊滅とマルゼアス大将の戦死。
それは、ロアキアの命運に一石を投じることとなった。
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