始まりの終わりと終わりの始まりC
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三日後、準備が整ったとの報告を受けて軍の駐屯地へと赴くと、そこには20台の4頭仕立ての大きな馬車がズラリと並んでいた。普通の馬車の倍の大きさだろう。
「来たか。見分を始めてくれ」
「わかった。イリス、イリヤ、頼む」
「「はい」」
2人の知識はぶっちゃけ、俺より有るだろう。サトリの力で俺の知識を得ているし、イーナから渡された本には俺の知識がこちらの言葉で書かれていた。忘れているような事や、来た当初にはまだ動いたノートパソコンに入っていた歴史の資料なんかも書き写しされていた。それらで勉強していたのだから、かなり賢さが付いている。
「ユルゲン、セベリル地方は相変わらずか?」
「ああ。あそこは荒れておるな。飢饉と税によって食べられない民は賊となったりしているようだ。それによって人心は乱れ、魔物が出現しだしている」
「まあ、どうにかなるさ」
それから、色々と聞いていると、イリスとイリヤが戻って来た。
「見分終わりました」
「どれも問題有りません」
「そうか。ありがとう」
俺は2人から受けっとたリストにサインして、ユルゲンに渡した。
「確かに。それじゃ、精々頑張る事だ」
「ああ」
ユルゲンが去って行ったのを見送って、俺は2人と一緒に馬車に乗り込んで街へと進んで行く。その途中で武器や防具が満載された荷台と、それを引く馬を列に追加する。これはアレックスとアヴリルに用意して貰った物だ。それぞれに御者も居る。これで準備が完全に整ったので、何事かと驚く街の人々の間を俺達は進んで、街を出て行く。一応、見送りという事でセベリル地方の入口までティアが自分の部隊を引き連れて付いて来ている。明らかな監視だが、構わん。俺は広い馬車内を一つ自分達用に使い、そこで彼女達を可愛がってエネルギーを補給する乱れた生活を送るだけだ。
出立した夜、テントを張って街道で一夜を過ごす。相変わらず監視しているティアの部隊は少し離れた所に野営地を決めたようだ。俺は設営をイリスとイリヤ、アレックス達に任せて馬車に居るダルマにされた一人の綺麗な青い髪の少女セニアを抱き上げる。
「? また、するの…………?」
セニアが一番身長が低くい2人の内一人で、幼い子だ。その身長は130cmで、胸辺りまで有る髪の毛をツインテールにしている為、さらに幼く見える。そんな彼女もまた、躊躇したが孕ませた一人だ。アリスディアがこの子ともう一人に関しては落ち着いた後も、子供を産ませるのは待てと行ったくらいだ。俺が孕ませた子は、有る程度なら好きに成長速度を操れるらしく、この子ともう一人に関しては徹底的に遅くしてある。といっても、現在は全員がそうだが。
「いや、今はしない。それより、トイレとかは
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