始まりの終わりと終わりの始まりC
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
平気か?」
「平気だよ…………」
彼女達の下の世話も俺が担当している。その方が肉体接触も多いし、早く慣れさせる事が出来るし、調教みたいな事も出来るとアリスディアから指示を受けたからだ。その御蔭か、最初は震えて怖がっていたが、大分慣れたようだ。
「じゃあ、悪いが力を借りて良いか?」
「何をすれば良いの?」
「凍らせて欲しい物が有る」
「わかった…………良いよ」
「ありがとう」
俺は抱き上げたセニアの頭を優しく撫でた後、馬車から出て後ろ4台目の馬車へと向かう。その中は大量の食料が詰まった木箱が積まれている。この馬車には果物とかが入っている。
「箱ごと凍らせてくれ」
俺はセニアを馬車に触れさせる。
「うん」
場所に乗せたセニアの瞳に紋章が浮かび上がると、馬車の中にある全ての箱が氷漬けになった。そう、セニアの能力は氷結能力で、触れた物を凍らせる。範囲は広大だ。そして、セニアは母子共に威力強化とかそんな物ばかり当たり、セニアの加護はただの氷結だったのが絶対零度と変化していた。
「それじゃあ、次も頼む」
「わかった…………任せて」
それから、積荷の殆どを冷凍保存して貰った。溶かす時もセニアの意思次第だ。この力は強力といっても、戦闘面ではまだ生物を凍らせる事は出来ないらしいし、戦闘時は関節的な攻撃するしかない。本人は役に立たないと思っているが、そんな事は無い。使い用なのだしな。それに、現状でも食料の保存や水の生成など、食料関係では便利すぎる。ちなみに魔術で同じ事をしようと思うと、精々馬車3台も出来たら戦闘でも主力級として扱われる。それほど、魔力やら神力やら言われている力を消費する。しかし、魔人のセニアは大した力も必要とせずに全てをやってのけてしまう。それほど魔人の特殊な加護は強力だ。だが、それゆえに恐れられて討伐される。
もう一人の幼い子はぶっちゃけ馬鹿力と金属操作という巫山戯た加護の持ち主だ。最後の一人は身長160cmで、肢体再生ほどの力は無いが、治癒能力を持っている。そして、何より、彼女は孕んだ事で便利な力をもう一つ手に入れている。
「お父様、ご飯ができました」
「ありがとう」
俺は娘の作ったご飯を食べに向かう。美味しいご飯を食べた後は他の子達にも順番に食事を与えて行く。それで余るので、御者の者達に与える。といっても、元から全員分を作っているのだけど。
セニアを寝床に戻した後、来客が焚き火のある場所へとやって来たとの連絡を受けて、戻ると、動きやすい和服の格好をした奴が寄って来た。
「美味しそうな匂いをしているじゃんよぉ〜〜ボクにも頂戴〜〜〜」
「五月蝿い、駄々っ子め。何しに来た」
「だから、ご飯を食べに?」
小首
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ