機動戦士ガンダムSEED
0228話
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その声の発生源へと近づいていく。
にしても、完成度70%の兵器を使うとか。……いや、これがMSとかならまだジオングやサイコガンダムMk-Uの例もあるから分からないでもないが、このジェネシスは戦略兵器だ。ヤキン・ドゥーエの側で暴走なり暴発なりしたらプラントにも被害が及ぶだろうに。下手したらジェネシスから発射されたガンマ線レーザー砲がプラントを直撃、という可能性すら考えられる。
まぁ、いい。どのみちこのジェネシスに関しては俺達シャドウミラーの手で完成させるんだろうしな。
そんな風に考えながら進んでいると配電室のような場所があり、そこから先程スライムで盗聴した会話と同じ声が聞こえて来る。
ここだな。既に一次反射ミラーに関しては念の為にその全てをスライムで探査したが、その中で人がいるのはこの部屋の中だけだ。
気配を殺しながら部屋の中を覗くと、6畳程の小さな部屋に色々な機械類が詰め込まれている。その為、こうして見る限りでは自由に動けるのは3畳程の広さしかない。その部屋の中で、ドアの近くに1人。そして奥で作業をしているのが1人か。幸い奥で作業をしている方は、そちらに意識を集中しているようで後ろを気にしている様子はない。……もっとも、それを言うのならドアの近くにいる作業員も同じようなものだが。
「っ!」
まずはドアの側にいる人物の首筋に一撃。気を失って倒れ込む前にスライムを使って支え、音が出ないようにする。そして2人目へ……
「よし、調整完了! これで一次反射ミラーに関しては完成し……」
タイミングが良いのか悪いのか、俺が首筋に手刀を叩き付けようとしたタイミングでこちらへと振り返る作業員。
「……っ!? 誰だ!」
そう叫びながら懐から銃を取り出してこちらへ向けようとした所で、その手を蹴り飛ばす。反射的にだろう、手から弾き飛ばされた銃へと視線を向ける男。俺としては当然その隙を逃す筈もなく、今度こそ首筋へと手刀を叩き込んで意識を失わせる。
にしても、作業員であるにも関わらず不審者の俺を見つけた途端に銃へと手を伸ばした手際はさすがコーディネーターというべきか。
「折角調整が完了した所を悪いが、この一次反射ミラーは俺が貰っていく。代金としてお前達は解放するからそれで勘弁してくれ」
気絶している為に当然聞こえてはいないだろうが、2人に声を掛けてからスライムでその身体を入り口近くのランチまで運ばせる。
「取りあえずオートパイロットは……」
ランチの飛行経路をチェックすると、どうやら自動的にヤキン・ドゥーエかプラントまで戻る事が出来るらしい。数の少ないコーディネーターだからこそ、その辺の管理はしっかりやってるんだろう。
2人をランチへと放り込み、オートパイロットの行き先をプラントにしてラン
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