二十五層ボス攻略戦下その二
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祝賀会をこっそり抜け出して夜風を浴びていると、リリーナがやってきた。
「えっと・・・ありがとね?助けてくれて。」
「いいや、大した事はして無いさ。」
そう言うと、リリーナは毅然と首を振った。
「ううん、架田君・・・クラディールが居なかったら私死んでたもの。」
「実はさ・・・お前に破片が飛んでいった時、この世界に来て一番怖いと思った。リリーナ・・桐生さんは、俺の大切な人だから。」
なんだか雰囲気で変なことを口走ってしまった。わ、話題を逸らさないと。
「ありがとう。私も、架田君に守ってほしい。だから、今日のお礼をさせて?」
「いいけれど、それはどんーー」
な、まで言い切る事が出来なかった。俺の唇が、桐生さんの唇で塞がれていたからだ。触れていたのは一瞬で、彼女は弾かれたように立ち上がると顔を真っ赤にして走っていってしまった。
「クラディール・・・確かにお前はイケメンだが・・ちょっと早すぎないか?」
やばい・・見られていた!しかもキリトに!これは・・殺るしか・・・ない。
「キリトぉー!まてぇー!」
「断る!」
俺とキリトの追いかけっこは、朝まで続いた。
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