暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epic8-B神は言っている。魔法少女になる運命だと〜The FooL〜
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ントだって思ったのよ?」

「テスタメントちゃんって、顔や頭を仮面とかフードで隠してて素顔が判らなくて」

「あー、そういうこと。魔法使いのセレネとエオスを連れていたから、あたしがテスタメント、もしくはその関係者だって思ったわけね」

「えっと、そういうわけです」

実際は違っていたけど。でも結局は魔導師になっちゃったアリサちゃん。しかもすずかちゃんまで。続きを話そうと思ったところで、ピカッと雷が落ちる時のような光が私たちを襲って、

「「「「「きゃっ!!?」」」」」

遅れてガァァン!!って体の奥まで震えるような爆音が目指す場所から聞こえた。正しく空から雷が落ちた。雷の魔法を使うフェイトちゃんの仕業で間違いない。走るスピードを上げて、やっと辿り着いた場所は、小川が流れる林道。小川を挟んだ向こう側の林の中には「フェイトちゃん!」が“バルディッシュ”を支えにしてようやく立っていられるって感じで佇んでいた。狼姿のアルフさんはフェイトちゃんの足元でぐったりと座り込んでて、私たちが来ても何も言わない。

「はぁはぁはぁ・・・。悪いけど、ジュエルシードは頂いていきます・・・」

息も絶え絶えでボロボロなフェイトちゃんの側には1つのジュエルシードが光り輝いて浮いていた。間に合わなかったんだ。すずかちゃんが抱えてるユーノ君に「ごめんね」って謝る。俯きそうになると、焼け焦げて崩れた橋の残骸が目に留まった。さっきの雷で壊れたんだ。

「ちょっとあんた! ジュエルシードはユーノのモノなんでしょうが! 返しなさいよ!」

「君たちは・・・?」

アリサちゃんとすずかちゃんを見て、ほんの少しだけど表情が曇ったように見えた。

「あたしはアリサ・バニングス! これからはあたしもジュエルシードの探索を手伝うわ、憶えておきなさい!」

「私は月村すずか! アリサちゃんと同じ、大切な友達の為にジュエルシードを集める!」

「っ!!・・・そう。だったら容赦しない。次に会ったら、覚悟して」

フェイトちゃんはそう言い捨てて、私たちに背を向けた。アリサちゃんが「待ちなさいよ!」って呼び止めるけど、フラフラながらフェイトちゃんについて行くアルフさんが「オオオオオオオオッ!!」雄叫びを上げた。
本能が告げてくる。今立ち向かったらダメだって。アリサちゃんも感じ取ったみたいで、今度こそ去って行こうとするフェイトちゃんとアルフさんを止めなかった。フェイトちゃん達の姿が完全に消えたところで、緊張の糸が切れた私たちはその場所に座り込んだ。

「・・・手負いの獣はヤバいっていうのがよく判ったわ」

「あはは、こ、怖かったね・・・」

「うん・・・。けど、本当にいいの? アリサちゃん、すずかちゃん。ジュエルシード探しを手伝うっていうの・・・
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