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魔法少女リリカルなのはA's The Awakening
第八話
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「さて、その前に聞くが、君たちは『闇の書』というものを知っとるか?」

 それを聞いたフェイトとなのははお互いを見るが、首をかしげて竜二に向き合う。

「闇の書……?」
「聞いたこともないです。なんですかそれ?」
「説明しよう。少々長くなるが大丈夫か?」
「大丈夫です、お願いします」

 そういって竜二は、闇の書について、さらに自分がやろうとしていることについて語る。その間、二人は驚きっぱなしであった。

「……と、いうわけや」
「そんな……大丈夫なんですか?私たちだけで勝手にやるなんて」
「やらなあかんねん。この件は、あの闇の書の力は、阿呆な連中にくれてやるわけにはいかんねや」
「それはそうですけど、せめてクロノくんには話を通しておいたほうがいいんじゃ……」
「あいつ個人には信用が置けるが、『時空管理局』という組織はどうにも信用できん。組織に所属する人間には、個人の思考より組織の命令が優先されることがままあるのは君らにもわかるやろ?刑事ドラマなんかでよく見るやろうし」
「それは、まぁ……」

 組織を信用しない、できないといった竜二の真意はここにある。こういったことは本来自分たちではなく専門家に任せるべきことであることくらい彼も理解している。もしこれが自分やはやてにかかわることでなければ、すぐにでも闇の書と契約者を捕まえて、そろえて管理局に突き出して終わりにしたいのが彼の本音である。しかし今回契約者がはやてである以上勝手に引っ掻き回されたくない以上、やろうとしていることを組織に潰されるなど竜二からすれば納得できないことなのだ。

「それがある。俺はアースラの人間と言ったって君らとせいぜいクロノぐらいしか知らんからな。君らならまだ信用できるし、魔導士としての能力も高いことは知ってる」
「でも、それじゃなんで話を通してもいいって言うんですか?」

 確かに、組織に信用は置けないのにこんな話を通しても構わないというのは矛盾している。

「もちろん闇の書そのもののケリは俺らでつけるつもりや。せやけどどうも最近、闇の書についてか俺らについてかは知らんけど、妙に嗅ぎまわってる連中がこの海鳴におるらしい」
「な!?」
「つい昨日のことでな……」

 驚く彼らに対し、竜二はつい昨夜、謎の組織らしき人間に襲撃された話をした。

「そんなことが……?」
「ああ。せやから、彼らにはそいつらへの対応を頼みたいんや。それと後は、闇の書の完成までラスト一押しやから、魔力供給をお願いしたいってところかな」
「……なるほど。いきなり民間人である竜二さんを襲った時点で次元犯罪者集団の可能性アリ、ですね」
「ああ。まぁそれを言うと俺も割りとグレーな位置におるんやけどな」
「まぁ、先輩の場合は誰かに迷惑かけてるわけでも
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