アインクラッド編
第1話 =始まりの時=
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ート・オンラインのためにハードもそろえたって感じだな…。リクヤはどうなんだ?」
クラインに聞かれ今日のことを振り返る。といっても家に帰ったらナーヴギアが置いてあった。というだけだ。
「たぶん懸賞の商品だと思う。懸賞のも忘れてたからさ、見たときめちゃくちゃびっくりした」
「おめぇ、運いいな〜」
クラインが俺の運のよさに少し僻むような声で言ってきた。だが甘いな、クライン。俺たちの目の前にはもっと運のいいやつがいる。今までのコーチがそうだ。βテストは1000人限定、そのうちの一人だから運が言いなんてレベルじゃない、選ばれた人って言われてもいいくらいだ。
「正直、期間中は寝ても覚めてもSAOのことしか考えてなかったよ。この世界はこいつ一本でどこまででもいけるんだ。仮想空間なのにさ、現実よりも生きてるって感じがする」
キリトが自分の片手剣を眺めてそうつぶやく。そんなキリトを見上げながらこの先はどうなっているのか、それが楽しみになってくるくらい俺もずいぶんとはまっていた。
「さて……もうちょっと狩るか?」
「おぅっ!」
「もちろん!といいたいとこだが…」
俺はそれに賛成だ、まだまだやりたりないし。しかしクラインは腹が減ったらしいので一度ログアウトするらしい。わざわざ5時半にピザを予約しておくという徹底振り、俺には無理だ。
「こっちの飯は空腹感がまぎれるだけだからな…」
「ふぅーん…こっちでも飯食えるんだ…」
「ま、飯食ったらまたログインするけどよ。んで、そのあとほかのゲームで知り合いだった奴らとはじまりの町で落ち合う約束してんだよな。どうだ、紹介すっから、あいつらともフレンド登録しねえか?いつでもメッセージ送れて便利だしよ。」
「えっ?…………」
クラインの言葉に俺はすぐさまいいねっ、と言おうとしたがそれとは対照的にキリトは急に顔を伏せてしまった。最初俺が頼んだときには気付かなかったが、恐らく人見知りなのだろう。クラインや俺とはこうして接していられるが他の友達とやらがきたときにはどうなるかがわからない、っていう典型的な人見知りだ。
それを見たクラインは申し訳なさそうに口を開いた。
「いや、もちろん無理にとは言わねえよ。そのうち、紹介する機会もあるだろうしな。」
「あぁ…悪いな…」
「おいおい、そりゃこっちのセリフだぜ。お前のおかげでここまでできるようになったんだから。この礼はそのうちちゃんとすっからな、精神的に」
精神的にお礼というのが何かはとても気になるがクラインはメニューを開くと同時にそういえば、と口を開いた。
「リクヤはどうすんだ?」
「俺?…そうだなぁ……まだこのゲームのシステムわかっちゃいないからまた今度でいいか?」
すでにこの
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