アインクラッド編
第1話 =始まりの時=
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か」
「…そんな急に言われてもな。……やることといったら他のMMOとさほど変わんないし」
「…………いやぁ、恥ずかしいことにオンラインゲームってこれが初めてなんだよね…」
現代で致命的なほどに機械に弱い俺はパソコンが大ッ嫌いだ。なので一人暮らしするときにも「いらん!」といったが親に持って置いて損はないと丸め込まれて比較的新しいやつを買ってそれを使い接続している。だが、そのPCも使う前はすっかり物置と化していたが…。
「ってわけなんだけど……迷惑じゃなかったら、お願い!」
「…………説明がわかりにくいかもしれないが、それでもいいか?」
「っ!?マジで!?やったっ!」
男性は気まずそうに、内心仕方なく折れたのか諦めたように妥協案を出してきた。でも説明が受けれるっていうのは変わらない、これは大きな一歩だ。
「…そんなに喜ばなくても。……えっと」
「え?あ、ごめん。名乗るの忘れてた。俺はリクヤ、よろしく」
そういい手を差し出す。
「俺は……キリトだ。よろしく、リクヤ」
「こっちこそ、だよ。……んで、何すればいいんだ?」
「とりあえずやらなきゃいけないのは武器買「おーいっ!!そこのおふた方ーっ!!」……なんだ?」
NPCかと思うほどこの世界になじんでいる青年、キリトにコーチを依頼できたところで俺の後ろから声が聞こえてきた。振り返るとそこには赤がかった髪を逆立て、長身で細い体を皮よろいに包んだプレイヤーだった。
「はぁ……はぁ……ようやくおいついた。その迷いのない動きっぷり、あんたβテスト経験者だろ?」
このプレイヤーの言いたいことは俺と同じことだった。VRMMOはこのゲームが初めてだからコーチを頼みたいと。二人も迷惑じゃないかと思って俺は一旦この場を引こうとした。高ランクプレイヤーになるつもりはないし、そもそも明日もやるかどうかのレベルだ。
「まぁ……構わないが…」
「うっし!俺はクライン。よろしくな」
自分に親指を向けて自己紹介する落ち武者プレイヤーことクライン。それに続くようキリトが腰に手を当て自身の名を言う。よし、これで行こう!…とはならずにクラインは俺へと視線を移してきた。
「あ……俺はリクヤっていうんだ。よろしく、クライン」
自己紹介もお互いにすんだところで俺たちはさっそくキリトへとアドバイスを求めた。頼られたキリトは悩むように考え、何か思いついたのか歩き出し俺たちについてくるように指示を出す。それに従いワクワクしながらついていくと裏路地に怪しげな店が一軒。
「ここは、外で扱ってる武器よりもちょっと割高だけど扱いやすいのが多いんだ」
「穴場ってやつか。……キリトとクラインは何にする?」
「俺は……」
キリトは迷
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