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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第七十二話】
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ルルだが、本気で怒っているわけではなく直ぐに笑顔に戻った。


「んじゃ、そろそろ寝るか…シャルル?」

「え?な、何かな??」

「……いや、何でもないよ。おやすみシャルル」

「……?おやすみ、ヒルト」


そう告げると、俺は瞼を閉じて眠りに――――。




――三十分後――




――眠りにつけず、さっきのシャルルのした行為を思い出すと、余計眠れなくなった。


上半身を起こし、暗い中――とは言っても、月明かりに照らされて思っていた以上には明るかった――シャルルの方を見ると、すやすやと寝息を立てていた。



ベッドから起き上がり、隣のベッドで寝ているシャルルに近づくと、シャルルの顔だけが此方を向いたので起こしたかと思い、暫く様子を見ていると――。


「……すぅ…すぅ…」

「……寝てるか、起こしたかと思ったよ……」


――と、小声で独り言を呟くと、そっとシャルルのさらさらした金髪の髪を撫でる様に――。


「……さっきの…多分俺は忘れられないかもしれない。――シャルル、でも明日からは普通にしてるから…な…?」


そう告げ、そっと立ち上がると俺はまた自分のベッドへと戻り、今度こそ眠れるように何も考えず、瞼を閉じて少しずつ眠気に誘われるように浅い眠りについた――。




――更に十分後――




完全に眠りについたヒルト、その様子をシャルルは一分程前からヒルトのベッドの横にある椅子に座って寝息を立てるヒルトを眺めていた。


「……さっきはごめんね、ヒルト。――僕も、明日からは普通にヒルトと接するから……これだけは許してね…?」


ポツリと、囁くようなシャルルが呟くと、ヒルトの前髪を掻き分けて、そっとその額にキスをし――。


「……でも…いつかは、こっちにしたい…かな…」



指でヒルトの唇に触れ、なぞるように触っていくと不意に――。


「んん……あむっ…」

「―――っ!?」


人差し指を甘咬みされ、シャルルはビクッと反応すると同時になぞっていた指を離す――そして、自分が行った行動に赤面しながら――。


「お、おやすみ……ヒルト…」


いい終えると、そのまま自分のベッドに戻ったシャルル、だが今日の夜に行った自身の行動を思い出すと、恥ずかしさのあまり、なかなか寝付けず、長い夜を過ごしていった――。
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