暁 〜小説投稿サイト〜
あかいくま
いち
[4/4]

[9] 最初 [1]後書き [2]次話
ら…。
とにかく私は頷いた。
あ、でも、今日は確か部活が休み……。
全ての部活が休みの時は一美やゆぐむと一緒に帰る約束だし…。
「あの、今日だけでいいですから、あそこの二人が一緒でもいいですか?」
私は一美とゆぐむに目線を合わせる。
「いいよ。桐谷の友達なら話しておきたいし。」
架月先輩は笑顔でそう言ってくれた。



--------------------------
放課後。
私と一美、ゆぐむは、架月先輩との待ち合わせ場所に向かう。
校門前にある大きな松の木の下には、すでに先輩が立っていた。
「架月先輩っ。」
私が呼びかけると、こっちに軽く手をふってくれた。
「遅くなってすみません。」
「いや、俺も今来たとこだし、そんなに待ってないから大丈夫。
…それより、そっちの人たちが桐谷の友達?」
架月先輩は一美たちに目を向ける。
「こんにちは、雪日(ゆきひ)一美です。」
浪壱(なみいち)ゆぐむです。」
ゆぐむは少し緊張ぎみだ。
二人が挨拶をすると、架月先輩も笑顔で自己紹介をした。
「それじゃ、帰ろうか。」
そうして私たちは肩を並べて歩き始めた。
こうやって歩いていると、本当にダブルデートみたいに思えてくる。
手を繋いだりするのはもうちょっと後かなって思ってみたり…。
これからこういう日々が続くんだと思うと、私は自然に笑顔になった。

そう、その時は、そう思っていたんだーーーーー。

[9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ