smille is best やっぱ笑顔が一番!! 〜その一〜
[1/3]
[8]前話 前書き [1]次 最後
SIDE サヤ
「っ!!それにしても・・・!」
思わず私は呟いてしまった。
味方のパーティの中で前線に出てタゲを取っているのは、今現在私も含めてたった三人しかいない。
他のパーティのメンバーは、只今回復の真っ最中だ。それで後衛の私が皆が戻ってくるまで他の数人とタゲを取りつつ、安全に闘っていく予定だったんだがいかんせん戻りが遅い。
正直いってこの人数でボスの足止めをするのは結構キツい・・・。
元々私は前衛向きのステータスじゃなく、武器の大鎌も相まって1 vs 1の戦いにはめっきり向いてない。
それに、今使えるソードスキルも放つまでのモーションが長く、一番早いのでも4秒はかかる。一瞬でも気を抜けないこの場面に、4秒は致命的だ。
それでも何とか形勢を保っているのは、自分のパートナー(ジン)のお蔭が多い。
今だって、ほぼ一人でボスの相手をしている。しかも驚くことに、ジンのHPバーを見る限りまだHPが半分も減っていない。
「強いな・・・・」
私は思わずそう呟いてしまった。
確かここにくるまでの道で聞いた話じゃあ、リアルでも剣道をやっていたらしい。動き一つ一つが素人目に見ても妙に小慣れているのが見ていて感じる。
そんなジンをみて私は、ふと最初の頃を思い出していた。
私はここに来るまでそんな事は何一つもやっておらず、普通に中学を過ごしていたので初めての時は苦労した。
リアルですら猪等は見たことがなく、どうしていいのかわからずにただ闇雲に剣を振り回すしかなかった程だ。
何とかその時は倒すことが出来たが、取り敢えず装備と回復アイテム等の消耗品を買いたいと思い、ひとまず始まりの街に戻った。
先に消耗品等のアイテム類を見てから装備品を見てみようと思い、私は商店街っぽいところの露店へ駆け込んだ。そして・・・・
「「すいません!!ちょっと良いですか!?」」
――それが、彼との出会いだった。
「あれっ!?」と思い周りを見渡すと、目の前に同じようにこちらを探してるっぽい男性プレイヤーを見つけた。
ちなみに余談だが、リアルで私は女の子にしては結構背が高いと思う。身長順で並ぶときだって、殆ど一番後ろのほうだ。
それは小学生の時も同じで、家庭の事情もあってその事でいじめられたこともある。
私はこの背の高い自分が嫌いだった。もはやコンプレックスといってもいいだろう。
なので私は、このSAOをプレイする前の初期設定でリアルの身長より20cm近く下げた。(後はリアルと同じ感じで設定した)
今考えてみると、せめてゲー
[8]前話 前書き [1]次 最後
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ