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鬼の手をもつ男(GS美神の二次)
第5話 犯罪者に襲い掛かる謎の呪!?下
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京介君!」

「おやおや?余所見とは随分と余裕だね。
思わず呪い殺してしまいそうだよ」

「うわっ!?」

先生の声に助けを期待した俺だったが、犯人が邪魔をしたせいで
抱いた期待が無にかえる。
やっぱり俺がやるしかないのか……。

『キキキキキ!!一撃で殺してやるよ、人間!!』

「あーー!!逆に俺がお前を殺ってやんよ、このバケモノめ!!」


やけくそになった俺は自分の顔面に真っ直ぐに飛び込んでくる
悪魔の拳に向かって自分の左手を突き出し、悪魔の拳を捕まえる。

『キキ!?』

「宇宙天地 與我力量(うちゅうてんち よがりきりょう)降伏群魔 迎来曙光(こうふくぐんま ごうらいしょこう)…
我が左手に封じられし鬼よ…今こそ、その力を……示せ!!」

自分の拳を掴まれた事に驚く悪魔を無視して、左手の封印を解く。
すると左手の黒い手袋が吹き飛び、隠されていた左手が姿を現す

『キキキ!?に、人間の手じゃない!!何んだその強烈な霊気は!?』

「はっ!そんな事ぐらい、自分で考えな!!」

グシャァァアアア!!

『キーーーー!!お、俺の手…俺の手がーーー!!』

手が潰された悪魔は自分の潰された右手の手首を左手で掴みながら絶叫し、膝を地に着ける。
今までに感じた事の無い痛みが悪魔を襲っているのだろう、戦いの最中だというのに
奴は隙だらけだ。
俺はそんな悪魔に近づき、鬼の手を悪魔に振りかざし……。

『ま、待って!俺は……もう戦えな…』

「無に……還れ!!!」

『ぎゃ!!?』

命乞いをしようとする悪魔に一切の慈悲も躊躇もなく、俺は奴の頭を
鬼の手で切り裂いた。
鬼の手に切り裂かれ、頭を失った悪魔の体はコンクリートの
地面に倒れた後、砂のような粒子となりこの世から姿を消した。
まるではじめから悪魔なんか居なかったように……。

「そ、そんなバカな!!ベリアルはこの私が一年の歳月を掛けて召喚した上級悪魔
だぞ!!それをあんな簡単に……」

「てい!」

「ぐがっ!!」

「先程の言葉、そっくりそのまま返させてもらうよ」


そして、悪魔がこの世から消滅したところを見て、唖然とした呪術師の後頭部を先生が殴り
気絶させた事により今回の事件は終わりを迎えた……。

☆☆☆

事件が解決して一週間が過ぎた。
呪術師は警察に引き取られ、事件を解決した俺と先生は警察からの感謝と報酬を
もらった。
しかし、一つ問題が発生したのだ。
そう、男の弟子である少女、小笠原(おがさわら)エミだ。
彼女自身は事件には一切関与していないことや、まだ幼い少女という事で
取調べと厳重注意ですんだのだが、彼女が家出少女という事が発覚した上に
保護者であ
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