第3話
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
。
そんな中をメイドさんが俺の前に歩いてきた。
「はじめまして。私は、グレモリー家に仕える者です。グレイフィアと申します。以後、お見知りおきを。」
「ど、どうも。リアス様の下僕で兵士の兵藤一誠です」
メイドさん―――グレイフィアさんはピクリと片方の眉を動かす。
「リアス様。彼が?」
「ええ、そうよグレイフィア。彼が『赤龍帝の籠手』の使い手よ」
「・・・・・・・・・『赤龍帝の籠手』、龍の帝王に憑かれた者」
異質なものを見る目で俺を見るグレイフィアさん。何かやらかしましたか、俺?
「挨拶はそこまでにしてちょうだい。ナギがいないけどとりあえず、部活をする前に少し話があるの」
「お嬢様、私がお話ししましょうか?」
部長はグレイフィアさんの申し出をいらないと手を振った。
「実はね――――」
部長が口を開いた瞬間だった。床の魔法陣が輝きだす。
魔法陣はグレモリーの紋様から見たこともない姿へと形を変え始めた。
なんだ? グレモリーの関係者じゃないのか?
「―――フェニックス」
近くにいた木場がそう漏らす。フェニックス? やっぱりグレモリーじゃないのか!?
魔法陣が輝き、そこから人影が姿を現した。そして炎が巻き起こる。
熱い! なんなんだ急に!
炎の中から赤いスーツを着た男が姿を現した。
「ふぅ、人間界は久しぶりだ」
見た目は二十代前半と言ったところだろうか。整った顔立ちだが、どこか悪ガキっぽい印象がある。ぶっちゃけホストにしか見えない。
男は部屋を見渡して、部長を捉えると口元をにやけさせた。
「愛しいリアス。会いに来たぜ」
・・・・・・・愛しいリアス? こいつ部長とどういう関係?
部長の方は、一切歓迎しているとは思えない。しかし、男は部長の様子など気にせず、近づいていく。
「さて、リアス。早速だが、式の会場に行こう。日取りも決まっているんだ」
こいつ、軽そうなやつだな。
「・・・・・・・放してちょうだい、ライザー」
部長が手を振り払った。声が恐い。
「あんた、女の子にその態度はどうよ」
「あ? 誰、お前?」
俺が男に言うと、明らかに不機嫌な口調で返される。
「俺はリアス・グレモリー様の下僕。兵士の兵藤一誠だ!」
聞かれたからには答えなければな!
「ふーん。あっそ」
興味ないんかい! だったら聞くな! まったく、むかつく奴だなっ!
「つーか、あんた誰?」
こちらは名乗ったんだ、こいつの名前くらい聞いてもいいだろう。
「あら?
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ