暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第20話 やっぱ鍛冶でしょう
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と言うか、見事にハモりましたね)
「まだ作りません」
私がそう答えると、2人の顔に明らかな不満の色が浮かびました。
「良い武器は使用者を育てますが、身の丈に合わない武器は使用者の成長を阻害します。だから絶対ダメです。父上と母上が一人前と認めた時に、固有武器を作ってあげます。もちろん私も例外ではありません」
要するに3人そろって我慢しよう。と、言う訳です。
その時、父上の情けない声が響きました。
「シルフィア。それは私の……」
「ちょっとくらい良いじゃない♪」
見ると父上からサーベルを取り上げた母上が、残りの土人形を切り割いていました。
「……父上」
私は父上に近づき声をかけました。
「大丈夫だ。気が済めば返してくれるはずだ。……タブン」
この時父上から哀愁のオーラが漂って来ました。結局父上の許にサーベルが帰って来たのは、2日後の事でした。その後直ぐに杖剣への加工にまわされてしまいましたが……。
折角鍛冶場を作ったのに、私や父上だけで殆ど使わないのは勿体無いと思い、人を雇う事にしました。父上と母上に最低でも、土メイジ(ライン以上)・火メイジ(クラス不問)・鍛冶職人を各1人で計3人、最大で各2人で計6人の人間を雇ってもらう様にお願いしました。
土メイジは鉄を精製するのに必要ですし、火メイジは本格的に鍛剣を作るとなるとコークスの値段も馬鹿にならないので、新たに炭焼き小屋を作る事にしたからです。
ついでなので、炭や鉄などの保管庫も併設する事にしました。父上が途中からのりのりになって、母上にお説教を貰っていましたが私は知りません。
土メイジと火メイジは、各1人領内の守備隊に所属している者を、連れて来る事になりました。2人とも息子がいて、父親と同じ属性のメイジだそうです。息子の方も見習いとして、ドリュアス家で雇うことになりました。嬉しい事に私と年が変わらないそうです。残念ながら着任するのは、引き継ぎの関係で
2月
(
ハガルの月
)
からになるそうですが、今から会うのが楽しみです。
鍛冶職人は、マギ商会に探してもらっています。こちらは残念ながら、何時になるか分からないそうです。
物凄く多忙を極めましたが、実り在る年末にする事が出来ました。
年も明け始祖の降臨祭も終わり、いよいよ刀製造の為の第一歩を……と思っていたら、悲しい情報が舞い込んで来ました。リッシュモンが足場を固め終わり、付け入る隙が無くなってしまったのです。頼みの綱のヴァリエール公爵も、後継者争いの煽りで動きが殆ど取れません。モンモランシ伯にも協力を取り付けていますが、領地の干拓に忙しく動きが鈍いです。
……原作情報で、この干拓が失敗する事は知っています。
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