暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第20話 やっぱ鍛冶でしょう
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た。

 これからについてですが、話し合った結果“現状維持”になりました。やはり現状では、こちらからアクションを起こす事は不可能と言う結論が出たのです。来年の中頃までにドリュアス領の事が落ち着くので、それから報復のための調査を本格的に始める事にしました。今回はギョームの件もあるので、ヴァリエール公爵も協力してくれるでしょう。

 この決定を持って、緊急家族会議は終了しました。



 会議終了後、父上が話しかけて来ました。どうやら母上の追及を上手く逃れて来た様です。

「ギルバート。杖剣の件なのだが……」

「はい。やはり剣自体に、1週間は待っていただかないと……」

 その時父上の腰に下がっているのが、ワンドとサーベルである事に気付きました。

「父上。何故レイピアでは無くサーベルなのですか?」

「元々武器は、サーベルもレイピアも行ける口でな。王宮で働く際、レイピア型の杖剣を支給されたので、そのままレイピアを使っていた。だがそれも無くなり、レイピアより対亜人戦に向くサーベルを使うことにしたのだ」

「では、杖剣もサーベルが良いですか?」

 父上は僅かに迷った様な間を開けると、渋々と言った感じで頷きました。それも仕方が無いでしょう。

「レイピアとサーベルでは、必要な金属量が多くなるので、更に時間がかかると思いますがよろしいですか?」

 私の言葉に父上は「……やはりな」と、呟きながら俯いてしまいました。分かっていたのなら、凹まないでほしいです。

「それにサーベルではレイピアと違って、軽すぎるのも不味いのではありませんか?」

 父上が更に凹みました。私が苛めている見たいなので、あんまり凹まないで欲しいです。

「対亜人用に使うなら、厚み・幅・長さもそれなりに大きく無いと役に立たないですね。そうなると、必要な金属量は更に増えます」

 父上の凹みっぷりは凄まじく、今にも座り込んでのの字を書き始めそうな勢いです。この時私は、急いでも1週間では無理と判断していました。そこで父上が口を開きました。

「実は《錬金》で作れないか、シルフィアの剣を参考に頑張ってみたのだが……金属の純度が足らなくて、全然ダメだった」

(……何ですと?)

 それが事実なら、製作時間をかなり短縮できるかもしれません。

「父上。その剣を見せてくれませんか?」

「鍛冶場に置いてある」

 鍛冶場に移動すると、レイピア型のチタン剣2本とサーベル型のチタン剣4本が有りました。ディテクト・マジック《探知》で調べてみましたが、どの剣も不純物が多く成分に(むら)がありすぎます。

 私は1本のチタン剣から、《錬金》で不純物を分離精製します。この方法を父上に教えると、父上は不思議そうに聞いて来
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