暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第20話 やっぱ鍛冶でしょう
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に小さく溜息を吐き、返答をしました。

「そうですね。問題(主に私の気持ち)が解決すれば、こちらに異存はありません。カリーヌ様はどう思われますか?」

 カリーヌ様がいきなり話を振られ、驚いた表情を見せてくれました。……あっ、なんかちょっと気分が良いです。

「確かに、問題(カトレアの病と夫の了解)を解決しなければいけません」

「私の問題(病)が解決すれば、良いのですか?」

 間髪いれずに、カトレアがカリーヌ様に詰め寄ります。

「そうね。問題(カトレアの病と夫の了解)が解決すれば、許可します」

 カトレアの勢いに押され、カリーヌ様がそう答えてしまいます。やっちゃいましたね。

(カトレア。今日はこの辺で満足しませんか?)

 カトレアは頷くと、ご機嫌で部屋へ戻って行きました。

「カリーヌ様。よろしかったのですか? 公爵様に相談無く、病が治り次第結婚を許可する等と……」

「へっ……?」

 カリーヌ様は前言を撤回する為、慌ててその場を飛び出して行きました。しかし、カトレアは全く聞く耳を持たなかったそうです。ちなみにルイズは、カリーヌ様が飛び出すまで完全にフリーズしていました。



 その後カリーヌ様に、家まで送ってもらいました。カリーヌ様は終始凹んでいました。カリーヌ様と2人になったら、色々と追及されるか心配でしたが、幸い凹んだカリーヌ様は何も聞いて来ませんでした。これもカトレアのおかげなのでしょうか?

 ドリュアス家に到着し、カリーヌ様が父上と母上に配慮が足りなかったと謝罪しました。カリーヌ様の凹みっぷりに、父上と母上は恐縮していました。(……凹んでる理由違うのに)

 私の帰還を一番喜んでくれたのは父上でした。そんなにワンドがお嫌いなのでしょうか?

 家族全員でカリーヌ様を見送り、早速杖剣の作成に……と言う訳にも行きません。私はドリュアス家緊急家族会議を提案しました。

 全員が執務室に集合すると、私は聞き耳防止用の魔道具を起動しました。使用人達は信用していますが、巻き込みたく無いですから。

「緊急家族会議など、一体如何言う事なのだ?」

 父上が当然の質問をして来ました。

「ペドロが王宮出入商人に復帰するそうです」

 私は即答しました。私の言葉に激しく反応をしたのは、当然母上です。激昂した母上を、私と父上の2人がかりで抑えます。母上の反応に、事情を知らないディーネとアナスタシアは、ただ呆気にとられていました。

(そう言えばディーネとアナスタシアには、私の魂が二つの魂が融合した物だとは話しましたが、魂が欠けた原因と思われる秘薬の話はしていませんね)

「アズロック。……如何いう事?」

 あっ……。母上の怒りの矛先が、父上に向きまし
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