暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第20話 やっぱ鍛冶でしょう
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こんにちは。ギルバートです。カトレアに首根っこどころか、人生まで抑えられてしまいました。このままカトレアに捕まるのは、癪だと感じる私は子供なのでしょうか?
一晩明けて、私は練兵場で剣を振っていました。それ以外の時間は、ルイズの相手か公爵家の蔵書を読み漁るのに使いました。
そうです。せめてもの抵抗として、滞在期間中カトレアに一度も会いに行かない事にしたのです。
そして更に翌日、私達は朝食を取っていました。朝食後に、ドリュアス領へ出発する予定でした。そこにカトレアが突入して来たのです。
そ知らぬ顔でその場に加わるカトレアに、私は最大限警戒して居ました。
実際問題カトレアは、マギや原作知識の話は出来ないはずです。それは秘密の共有と言う絆の否定と、私との破局を意味するからです。カトレアが私に本気なら、絶対に切ってこないカードです。
となると、昨日会いに行かなかったのを怒っているなら、私とカトレアがつき合っていると臭わせる発言で、ドギマギする私を見て溜飲を下げる心算ですね。
そこで私は、カトレアが言いそうな発言をシミュレートし、何時でも反論出来る様に準備します。やがてカトレアが話題変換をし、私が「来る!」と身構えた時……。
「母様。私ギルバートと結婚するわ」
爆弾に対応する準備はしていました。しかし爆弾が規格外でした。頭に核の文字が付く爆弾だった様です。しかし、私がこの状況で一番驚いたのは、自分の冷静さでした。現にカリーヌ様とルイズは、朝食を吹き出しているのですから。
カリーヌ様とルイズを見ながら、カトレアはコロコロと笑っていました。
「カ カトレア? それは如何いう事ですか?」
必死に頭を再起動したカリーヌ様が、絞り出すような声でカトレアに聞き返しました。
「言葉どおりの意味以外、何があるのですか?」
カトレアは“母様こそ何言ってるの?”と言わんばかりに、首を傾げながら答えます。それを見たカリーヌ様は、カトレアでは埒が明かないと思ったのか、矛先を私に変更しました。
「ギルバート。これは如何いう事ですか?」
「……いえ、私にもサッパリです」
私は心底分からない。と言う表情を作りました。こうなると、再びカトレアに視線が集まります。
「あら。その為に、私の病気を治療する約束をしたのではないの?」
視線がカトレアから私に移ります。
「可能性の話です。私ではカトレア様の病を、完治出来るか分かりません(ルイズの可能性有りです)」
カトレアは迷子の様な顔で、私を見ながら言いました。
「私と結婚するのは、……嫌なの?」
(……ぐっ、最終兵器を出してきたな。しかしここを切り抜ければ、私の勝ちです)
私は困った様
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