暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦士ガンダムSEED
0227話
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っている。これは最初から全開で来るな。

「じゃ、始め!」

 ディアッカが開始の合図をすると同時に、イザークは素早くこちらへと近づいて牽制にジャブを連続して放ってくる。その鋭さと速度は、さすがに士官学校のアスラン世代でNo.2のコーディネーターなだけはある。だが、当然俺の身体能力はコーディネーターと比べても既に人外の領域にあるので……

「何っ!?」

 繰り出されたジャブの全てを右手だけで弾かれた事に驚きの声を上げるイザーク。

「ほら、驚いている暇があるのか?」

 出来るだけ手加減をして、イザークの大腿部へと蹴りを入れる。いわゆるローキックという奴だ。
 足に返ってきた感触はそれなりに鍛えられた肉体のそれだったが、所詮は生身だ。俺の蹴りに耐えられる筈も無く……

「ぐわっ!」

 その場へと崩れ落ちた。だが、歯を食いしばりながらも何とか立ち上がろうとする。

「イザーク、まだやるのか?」

 ディアッカもまた心配そうな声でイザークへと声を掛ける。
 ディアッカはオーブ沖での戦いからアークエンジェルと行動を共にしている為、ある程度は俺の能力を知っている。それ故に思わず出た言葉だったのだろうが、それが今回の場合は逆効果だった。

「これしきの事で俺がやられてたまるか!」

 イザークの負けん気の強さに火を付けたのだ。足をガクガクさせながらも何とか立ち上がって俺を睨みつけてくる。

「いくぞ!」

 大きく深呼吸をし、多少は足の状態も収まったのか再び俺の懐へと向かって踏み込んでくる。少し手加減をしすぎたか? そう思いつつも、先程のお返しとばかりに俺の足を狙って放たれたローキックをバックステップで回避し、そのままイザークの足が空を蹴りバランスを崩した所でこちらも懐へと入り込んで左手をイザークの顔の前へと突きつけ、視界を遮り……

「はっ!」

 右手の掌底をイザークの顎を掠めるようにして叩き付ける

「っ!?」

 脳を揺らされる一撃を食らい、その場で意識を失うイザーク。床へ倒れ込みそうになるその身体を受け止め、ディアッカの方へと視線を向ける。

「俺の勝利でいいな?」
「あ、ああ。それよりイザークは大丈夫か?」
「何、脳を揺らされて脳震盪を起こしているだけだ。そのうち目を覚ます」

 ディアッカは俺の言葉を聞き安堵の息を吐く。

「にしても、何も気絶させる事はなかったんじゃないのか?」
「足に俺の蹴りを食らっても根性で立ち上がったのをお前も見ただろう? 本当ならあの一撃で試合を終わらせるつもりだったんだが……そういう意味では、こいつは確かに俺の予想以上の実力を持っていたな。イザークが負けを認めるまで付き合っても良かったんだが、後4日でヤキン・ドゥーエに攻め込むって
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