第4章:モンバーバラの姉妹は狼と行く
第12話:俺、インテリなんッスよ!
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簡単に負けやしない」
あぁ……マリーがこの場に居れば『ウルフ格好いい?』とか言って、今夜はラブラブウハウハなのになぁ……
「バルザック、キサマの負けだ! 喰らえー」
俺が愛しのマリーを思い出していると、突如オーリンが叫びだし何かを掲げて使用した。
眩い光が周囲を照らす。
だがしかし何が起きたのか全く解らない。
「それが何だと言うのだ?」
今回はバルザックと同意見だ。
今更ながら馬鹿だ……何だか良く分からない事をしてくるよ。
「ふん…キサマもお師匠様から聞いているだろう。『静寂の玉』の事を……」
「せ、静寂の玉!?」
何だ? 俺やリュカさんの玉は、静寂とは縁遠いぞ!
「お、おのれ……ギラ!」
思わず身構えたが、バルザックの発したギラは発動しなかった。
どうやら『静寂の玉』とは、マホトーンの効果があるアイテムらしい。
そんな物に頼らなくても、俺はマホトーンを使えるのに。
「くっ……だがしかし、ピンチになったのはそちらではないのかな? 私は憶えているぞ……静寂の玉の効果は広範囲に渡り持続するとな!」
え!?
そ、それって……もしかして……
「メラ!」
俺は慌ててメラを唱える……
しかし火の玉は発動ぜず、虚しく俺の声が響き渡った。
血の気が引くのを感じたよ……“大ピンチなんじゃね?”ってさ!
「こ、この筋肉馬鹿が!! お前解ってるのか!? 俺達のパーティー構成が魔法戦中心であるのを! 魔法を封じられたら、戦力が激減するって事を!!」
まさかの大ピンチに思わず激怒する!
筋肉ダルマの胸ぐらを掴んで怒鳴り散らす!
「黙れ! こんな裏切り者などオレ様の筋肉だけで片付けてやる! そんなに目立ちたいのなら、その剣を使って活躍してみろ!」
「このバカタレがぁ!! 俺はインテリなんだよ! お前と違って頭を使って生きているんだよ! 弟分が裏切りそうになっているのに、気付きもしない筋肉馬鹿とは出来が違うんだよ!!」
「黙れー! オレ様を侮辱する事は許さんぞ!」
あまりの馬鹿ぶりに激怒し怒鳴りまくっていると、ブチ切れたオーリンが俺の鳩尾に強烈なボディーブローを入れてきた。
防御魔法を唱えてなかった俺にとって、その一撃は痛恨であり、アバラを数本折られて意識が遠退く……
な、何で味方に殴られてんだ……?
ウルフSIDE END
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