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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第21話 ロストロギア防衛戦
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「はやて部隊長!!」
「そやな………あれがかつて傭兵最強と言われた本物の黒の亡霊………」
「フェイトちゃん!!」
「同じ黒の亡霊に攻撃!?」
「どうなってるんだ?」
『訳が分からないです………』
それぞれが戸惑う中、1人零治に向かっていく人影があった。
「はああああああ!!」
「ちっ………」
シグナムが零治に横薙ぎに斬り掛かってきた。
「何が目的か分からんがこの場を更に混乱させる訳にはいかん!!」
「シグナムさん!!ちょっと待て!!」
大悟がそう叫んだ瞬間、零治の姿が消えた。
「なっ!?うぐっ!?」
「大悟君!!」
「大悟!!」
誰もがその瞬間に気がつかなかった。
いつの間にか幽霊の如く大悟の近くに出現した零治に勢いよく飛び蹴りを喰らい、リニアレールの4両目にへと吹っ飛ばされた。
「何だこいつ!?転移反応なんて全く………」
『私も感じませんでしたよ!?』
ヴィータとリインが驚いている間にも大悟は真っ直ぐ落ちていく。
「零治の奴、いきなり何で………」
『大悟、4両目のキャロ達が苦戦してる!そのまま救援を!!』
『念話!?だが今の空も………』
『それは俺がどうにかする、俺を信じろ!!』
『!!………分かった!!』
そう簡潔に念話で話をした大悟はそのまま方向転換し、4両目へと向かった。
「はやて!!4両目が危なそうだ!!おれはこのまま4両目へと向かう!!」
『ちょ、大悟君!?今黒の亡霊に吹っ飛ばされて………』
「大丈夫、奴は敵じゃない!!」
『敵じゃないって………何でそんなん分かるん!?』
「いいから!!他の奴にもそう伝えてくれ!!」
そう言って強引に通信を切った大悟はそのまま突き進んでいった。
「単純な奴………」
『それいいところなんだと思いますよ?』
そんな大悟を見て、零治は再び転移するのだった………
「手を出すな!?」
「主、本気ですか!?奴は神崎に………」
『大悟君の指示や。彼は後回しで、今なお出現し続ける量産型の黒の亡霊を止めるのを優先するんや!!』
「………分かった」
「………分かりました」
渋々ながら納得したヴィータとシグナムはそれぞれ散開してブラックサレナを攻撃し始めた。
『なのはちゃんと、フェイトちゃんも』
「うん」
「分かったよはやて」
はやてにそう返事をしてなのはとフェイトもブラックサレナの方へと向かっていった………
「流石大悟、分かってるね………」
『………』
「アギト大丈夫か?」
『………気持ち悪ぃ………あれが神速………?脳がかき回された様な感覚だった………』
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