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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第21話 ロストロギア防衛戦
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ージもまだ始まったばかりだし………いつまで続くんだ………」

珍しく弱音を洩らすエリオ。幸いなのはその弱音を近くにいたルーテシアにも聞こえなかった事だろう。
しかしその弱音は別の者に聞かれていた。

「どうしたんだ?弱気な事言って」
「えっ!?」

大きな魔力の斬撃がブラックサレナを襲い、不意に張ったフィールドだけでなく、装甲までも斬り裂いて沈黙させた。

「大悟さん………?」
「空では隊長達が頑張ってるんだ。もう少し何だ踏ん張れ!!」
「は、はい!!」

エリオの元気のある声を聞き満足した大悟は自分のデバイス、バルディスを双銃に変え構えた。

「ここから一気に殲滅するぞ!!エローシュ、俺にも指示よろしく!」
「了解!!」

この後、4両目の完全制圧にはそれほどかからないのだった………










「はああああああ!!」
「がああああああ!!」

ヴォルフバイルと零治の魔力刃がぶつかり合う。
しかしその差は歴然。
ぶつかり合う度に零治の魔力刃は砕かれ、その度に再展開していた。

『相変わらずの攻撃力だな………』
「………」
『零治?』
「おかしい………」

難しい顔でそう呟く零治にアギトは訳が分からなかった。

『何がおかしいんだよ!?くっ!?また………』
「何がと言われると分からんが!?うおっ!!……何か違和感を感じるんだ」

誘導され、死角から向かってくる雷の槍を炎を使って封じながらバルトの攻撃を避ける。

両腰の銃砲から弾速の速い魔力弾を撃ち、距離をとろうにもバルトの高速移動の前に避けられ、なおかつ直ぐに距離を詰められ、防戦一方となっていた。

「アギト!」
『フレイムシールド!!』

前にやったと時のように炎の壁を作り出す。

「同じ手は喰らわん!!」

前は距離が離れていたからこそだが、
距離が詰められてるため、斬り裂かれ、直ぐに詰められる。

バルトもバルトで大技を使わず、コツコツと小さな技を繰り返し、零治の戦いづらい状況を作り続けていた。

(奴のその鎧はどちらかと言えばクロスレンジの方が不利。なのはみたいなロングレンジが得意な奴相手ならいいかもしれんが、俺みたいに明らかにクロスレンジの戦いが上の奴に対してはかなりやりづらいだろう)

零治のクロスレンジで使える戦い方は魔力刃での攻撃とフィールドを張っての突撃のみ。
両腰の銃筒で魔力弾を放つことも出来るが近すぎると自分も暴発する場合があるので使えない。
更にフィールドを張っての突撃は諸刃の剣だ。
バルトのようにフィールドを軽く斬り裂く様な相手に突撃すればその勢いもプラスされてダメージを負ってしまう。

零治は徐々に劣勢になっていくのだった………


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