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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第21話 ロストロギア防衛戦
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たな」
『零治どうする?』
「予定変更だ。彼がバルトマンだろうと今回は陽動が目的で、アイツと戦っていてもそれは成り立つ」
『マスター、ブラックサレナだけじゃキツいと思いますが………』
「別に勝とうとは思ってないよ」
『………分かりました。だけど無理はしないで下さいよ?』
「分かってる。先ずは奴のところへジャンプする。行くぞ!!」
そんな話し合いの後、零治の姿は消えたのだった………
「うわぁ………」
道の片隅を静かに進む1人の少女。
セインは少しずつ、気配を消しながらゆっくりと進んでいた。
飛んでくるブラックサレナの破片や、爆発。
特にバルトが暴れていた入り口付近はかなりの激戦で下手に顔を出せば確実に巻き込まれるほど激しかった。
「だからこそ外に出たときはチャンスだと思ったんだけどな………」
と1人呟きながら進んでいくセイン。
2両目と3両目が繋がっているその入り口の前には加奈が陣取っており、何とかセインは加奈に気がつかれることなく移動しなくてはならない。
防御、回復、援護系の魔法が多い加奈。
フェアリーを使っての感知等も一流でセインはそれを知っている。
なのでかなり気を張って加奈の様子を見ていた。
「もっと頑張ってよブラックサレナ………せめて加奈がもう少し扉から離れてくれないと………」
敵の応援をするなど桐谷や加奈に聞かれたら何を言われるか分かったもんじゃ無いが、セインは特に何も思わず率直にそう感じた。
「離れろ………離れろ………」
目で念を送るように加奈を睨みながらしばらくその場から動かないでいるのだった………
「真白!!今だ!!」
「サンヴァルカンカノン!!」
先ほどと同じ手順で攻撃を繰り返すライトニング。
だがやはり前線で戦っているエリオとガリューの負担が大きく、エローシュやキャロのブーストがあっても徐々に動きが悪くなっていた。
「くそ………」
「エリオ来てる!!」
「このぉ!!!」
新たなデバイス、ストラーダにより、不足気味だった攻撃力も数段上がり、なおかつスピードも上がっていた。
それでもやはり子供。そしてこの狭い車両の中。ましてや多くの敵を相手にするのは初めての体験であるエリオにとって、このいつまで続くか分からない戦闘に精神的にきていた。
「ガリュー!!」
後ろを取られ、魔力刃を向けられたエリオ。
何とか守りに入ったガリューに守られ、すかさずストラーダを繰り出す。
「エリオ、集中力切らさないで!!死んじゃうわよ!!」
「あ、ありがとうルー、ガリュー」
コクンと頷くガリューに背中を合わせて再び周りを見渡す。
「真白のチャ
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